第5章 安全対策

鳥人間コンテストにおける10mのプラットホームからの離陸を考慮しパイロットの安全を第一に考えた機体とした。昨年からの試験飛行でも機体の破損等に起因する事故が起こっていないことからも、安全性の信頼度は高いと言える。

また、パイロット以外の地上要員等に対しての安全対策も忘れてはならない。この章では以上の安全対策について述べていく。

パイロットの安全確保

パイロットは機体もろとも10mのプラットホームからダイブするため、二重、三重の安全対策が必要である。

第一に、機体の安全性である。いかに軽量化しても、強度が不足していては無駄な努力である。そのため、地上静止時、引き起こし時、定常飛行時等のあらゆる場面において大きな安全率を確保し、機体の構造破壊を防止している。また、パイロットが危険にさらされるハードな着水時においても、パイロットに外傷を与えないように、コックピット内の鋭利な突起物を排除している。操縦に不可欠な速度メーター等のパーツも表面にカバーをつけることによって危険を回避している。コックピットフェアリングは適度な強度で設計・製作されているため、パイロットは容易にフェアリングを破壊して脱出できる。

第二に、パイロット自身の安全装備である。パイロットはハードな着水時の衝撃に備え、必ずヘルメットを着用する。また、着水後の水による事故を防止するためにライフジャケットを着用する。そのため、万一疲労のために脱出が困難となってもパイロットが沈むことはない。

第三に、本番を想定した試験飛行の実施である。いくら安全対策が完璧であっても、パイロットが操縦を誤れば、即、事故に繋がる。このような事故を未然に防ぐためにも、試験飛行においてパイロットの操縦技術を向上させることも忘れてはならない。幸いにも、今年のパイロットは昨年の鳥人間コンテストでもパイロットをつとめているため、パイロット歴も2年目に入る。その点、操縦能力については問題ないといえる。さらなる能力向上に期待するところである。

地上要員の安全確保

パイロット以外にも、事故の可能性がある。それは、機体保持のための地上要員に関する事故である。考えられる事故として、プラットホーム上からの転落、着陸張線との干渉が挙げられる。これらに対する対策としては、試験飛行と平行して実際のプラットホーム上での動きをシミュレーションする事が挙げられる。また、本番での人員配置をあらかじめ決めておき、大会当日の手際をよくすることも重要である。

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