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うわああああああ(^o^)(by まめ)

報告が3つほどあります

1.プロペラパージしちゃったヽ(^o^)丿

事件は昨日のTFで起きました↓

見事にポーン!と飛んでいきましたね

損傷としては、 ・ペラハブ分解(修復不可能) ・チップ破損 ・ペラ外皮破損

といったところでしょうか。

原因はハブのT字接着部がダイジローだったためです。

壊れたハブの写真など、詳細はまた後日書いていきます。

2.ペラ塗装ボツになった(^v^)

詳細略。来年の塗装はもっと考えようね^^

3.ももクロライブat西武ドーム8/5(日)行けるぞおおお(‘_’)

うおおおおおおお!!!!

以上、まめでした。

ぽぽぽぽーん(不謹慎)

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剥がれたアルミパーツの改修。接着面積を3倍に増やし、溝や穴を設けて接着剤を保持しやすい構造にしました。接着後はCFクロスをオーバーレイしています。ちなみにburnの効きはよくわかりませんでした。

ハブといい、テンショナーといい、今年はエポキシを信用しすぎました。適切な下処理が出来ていない場所も発覚したりしていますし。CFRPの接着って難しいですね。強度試験が大事ということを痛感しています。大会までに、不安な場所は十二分に補修しなければです。

12年度第9回(最終)試験飛行報告(7/8)

12年度第9回(最終)試験飛行報告(7/8)

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今回は夜中まで断続的に雨が降り、天気が心配されましたが、夜中に一度雨が降った後は雨が降ることはありませんでした。
組立は2:10に開始し、3:20にラダーを除いて組立を終えました。今回は東風が強かったので、ラダーの組立は、風が収まるのを待ってから行いました。風の影響と、曇りで明るくなるのが遅かったことから試験開始は4:30ほどとなりました。

今回のTFは、早稲田大学と静岡大学との合同となりました。


  • 発進練習 1,2本目

日が明けた段階で、フライトを行えないくらいに横風が強かったため、最後に予定されていた大会時のプラホ上での発進練習を最初に行うことにしました。


1本目では、プッシャがオーバーランしたり、ひざを擦ったりしました。2本目ではもう少し助走距離を短くすることを意識しました。

2本目なのですが、発進直後にプロペラハブが破損し、プロペラが落下しました。即座に機体を停止させたためけが人や機体へのプロペラの衝突はありませんでしたが、プロペラの外皮が地面にたたきつけられて損傷しました。ハブとプロペラは、予備のものを持ってきていたので、それらに交換して試験を続行しました。交換中に徐々に風が収まってきたので、交換後は400mのフライトから行うことにしました。

  • 1本目:中距離試験(400m)


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北からの風が3m/sほどで吹いていました。若干東よりの成分があったので、滑走路をまっすぐ飛ぶ練習としました。8.0m/sに達したところでエレベータで浮かせました。浮上後ラダーでうまく偏流飛行できていますが、途中少し流されるタイミングがありました。最後までエレベータで持ち上げる感じとなっていて、機速は7.5m/sあたりでした。

  • 2本目:中距離試験(400m)



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浮上直後はラダーでまっすぐ飛んでいましたが、少しだけラダー・エルロンを左に入れたところ大きく流されていきました。流されはじめてからは断続的に右に切って中央に戻そうとしましたが、ややオーバーコントロール気味でS字状の軌跡となりました。最後は指示を元に滑走路のほぼ中央に降りましたが、風の方向に頭を向けて着地したため、そのまま草地の方へ走っていって止まりました。

  • 3本目:長距離S字試験(600m)


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静岡大学が撤収を決めたため、滑走路北側600mを使用させていただくことになりました。このため、3本目からは600mを使用し、エルロンとラダーを使用したS時飛行の練習をしました。浮上後ラダーで滑走路に対してほぼまっすぐに飛んだ後、軽く左に切って滑走路左に流されました。この後エルロンとラダーをフルに入れ、右→左に旋回し、姿勢を戻して着地しました。

  • 4本目:長距離S字試験(600m)




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8.0m/sあたりでエレベータにより浮かせ、そのまま左へ流されていきましたが、ラダーで風に正対する方向に向け、滑走路右側まで行きました。その後左にフルラダー・フルエルロンで4秒ほど切ったところ、大きくバンクがつき旋回しました。このとき大きく高度を下げると同時に左に横滑りしました。パイロットによるとこのとき「揚力がすっとなくなるのを感じた」とのことで、失速の一歩手前だったかもしれません。その後は姿勢を立て直し、左に行き過ぎたため右に切って滑走路中央へ戻しました。

  • 発進練習 3本目

4本目のフライト後、5本目のフライトに向けて機体を移動する際に、発進練習を再度行いました。今回は大きな問題もなく、規定の距離までにスタメンが機体を離しプラホ上で発進できることを確認できました。

  • 5本目:長距離試験(750m)



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滑走後に機体が右に向いてゆき、そのまま草地へ突っ込んでストップしました。草地に入る瞬間に機体に大きく衝撃が加わり、翼が前後に大きくたわみ、ラダーがしりもちをつきました。停止時の衝撃でパイロットはコクピットから投げ出され、フェアリングが中破しました。また、停止直前に下部張線に人が接触し、ひざをすりむく怪我を負いました。二人とも幸いにも軽傷で済んだものの、一歩間違えば大惨事につながりかねない、きわめて危険なフライトでした。

風が東よりで滑走中に左にロールしたのを滑走中の操舵で戻そうとしたものの、回復せずに機首が右を向き、プッシャが異変を感じストップをかけたものの、長距離試験のためグラウンドクルーが配置されておらず、とっさの状況でパイロットが草地への進入を回避することもできずに、事故に至ったものとみられます。

背景として、時間制限が迫っていたことにより、メンバーに焦りが生じていたことが事故につながる原因となったと考えられます。発進練習をした後の長距離試験ということで、グラウンドクルーの配置などの準備に手間取り、フライト開始時点で7:05と、本来なら撤収すべき時間になってフライトしようとしており、多くのメンバーが冷静さを失っていました。ラダーの接合部のヒンジが固すぎて中立位置に戻らないことがフライト直前の操舵試験時に判明していましたが、工具がその場に無く、取りに戻る時間がないため、そのままフライトを続行しようともしていました。

その場で損傷箇所の軽い点検を行い、解体に移りました。解体時も時間がないことで焦りがみられ、また翼解体時にリアスパ接合部の金具が取れていることが判明し対応に手こずりましたが、なんとか8:00に滑空場を撤収できました。


今回はいろいろな箇所で不具合が出て、大会に向けて課題を残す試験飛行となりました。これに関しては大会まであと3週間あるため、今回破損した箇所を確実に補修し、本郷において各種の試験を行うことで不安要素をなくして大会に臨めるよう準備します。

その一方で、今回を含め、今年度の試験飛行では舵の効きを確かめ、パイロットの習熟を図るという点で大きな成果を残しました。特に去年から導入したエルロンの効き・応答を確かめることができたのはとても大きな収穫となったと考えています。パイロットも2年目で、去年と合わせると試験飛行で100本以上のフライトを経験しており大会では大きなアドバンテージとなるはずです。

今年の試験飛行の目標(エルロンの効きを確認し、S字飛び切りを行う)はほぼ達成しました。また、今回の試験飛行で破損した各部位の点検・補修は1週間では万全には終わらないと判断したため、今回の試験飛行をもって12年度の試験飛行を終了します。

動画

全フライトの動画は、http://www.youtube.com/playlist?list=PL586F32F590793925より御覧ください。

よくたんたん

暇なので翼端フェアリングの製作法でも。
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まずスタイロを切り出して、やすります。主翼端は”Hoerner wing tip”という形状に。
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ジェッソを塗ると、表面の凹凸がある程度なめらかになります。
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Before After
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サフとパテとヤスリを駆使してさらに滑らかにしていきます。
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塗装して完成!・・・なんですが、光沢仕上げのせいで凹凸が目立っちゃいました^^;現在は2号の製作中です。

12年度第7回,第8回試験飛行報告(6/30)

6/30(土)-7/1(日)にかけて、試験飛行を2日連続で行いました。30日早朝を第7回、1日早朝を第8回とし、2日分の結果の報告をいたします。

6/30(土) 第7回試験飛行

1日目はWASAとT-MITと合同で富士川を使わせていただきました。組み立て時から撤収まで雨もなく、非常に良いコンディションの中行うことができました。

前回のフライトの再現性をとるため、この日は先週の第6回試験飛行の最後のフライトと同じセッティングから行いました。

フライトを行った時間帯は、ほぼ無風か、0.5m/s以下の微風が吹いていました。時間により風向きが変わったため、フライトごとにおおよその方向をメモしてあります。


  • 1本目:中距離試験(北東微風)


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長めの滑走をした後、エレベータで上げて100mほど飛行をしました。離陸後大きく右に流されましたが、ラダーを使って滑走路の中央に戻しました。浮かせるときにエレベータを切り過ぎ、急に持ち上げてしまったためピッチが安定しないフライトでした。同条件でもう一度飛ばしてみることにしました。

  • 2本目:中距離(無風)


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このフライトより、ログビューワの色の対応が一部変わっております。緑の機速、青の回転数、赤の高度はそのままですが、エレベータは桃色、ラダーは水色、エルロンは茶色となっています。ご了承下さい。

8.0m/sまで加速するのを待ちエレベータで浮上させました。今回も浮上時にエレベータを切り過ぎ、急激な上下を繰り返しました。ピッチングは徐々に収束していきましたが、機速が足りておらず、エレベータで持ち上げる状態となって滑空しました。浮上直後から左に流され、ラダーとエルロンを使って滑走路中央に戻しました。もう少し機速が足りていれば、姿勢を立て直してから着地させることができたかもしれません。

  • 3本目:中距離(南南西微風)


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きれいな滑走の後、エレベータにより浮上させました。これまでのフライトより若干エレベータの引く量を小さくできたため、これまでより安定した離陸をしました。滑空中はほとんどエレベータを入れず、8.0m/s強で安定していました。途中何度かラダーで方向を修正した後下ろしました。途中から若干ピッチングが見られますが、これは操縦桿の構造上、ラダーを操作した際にエレベータも入ってしまうことによるものと思われます。

ストップをかけた直後にチェーンが外れ、プロペラが自由回転を続けたため高度が落ちるのが遅れました。

ここまでのフライトを通して、エレベータを入れない状態で少し頭上げだったため、エレベータトリムを0.5deg戻し、4.0degとしました。

  • 4本目:中距離(南0.5m/s)


7-4
滑走中に左にそれていったため、浮かせてから姿勢を立て直そうと早めにエレベータを切りました。エレベータで無理矢理浮かせた状態だったため機速は7.0~8.0m/sの間で、途中までエレベータを入れ続けて頭上げのまま滑空しました。浮上直後に機体は右に流されましたが、ラダーとエルロンを使って上手く滑走路の中央に戻し、きれいな着地を決めました。

  • 5本目:中距離(北微風)


7-5
スタート直前に風が南から北よりに変わりましたが、計測できないほどの微風であったため続行しました。滑走中若干左にそれていきましたが、そのまま浮上させました。ラダーとエルロンを使って進路を滑走路中央に戻し、そのまま下ろすフライトとなりました。

前方で試験飛行を行っていたWASAの機体と衝突を避けるため、早めにストップをかけましたが、少し早すぎたためほとんど挙動を見るには至りませんでした。

  • 6本目:中距離


7-6
滑走中大きく左にそれていったため、浮上させて姿勢を戻そうとしましたが、機速が足りていない中エレベータで無理矢理浮かせてしまったこと、浮上時のロールが大きすぎ、操縦で立て直そうと試みたことから右に大きく流されていき、草地の上に着地しました。そのまま駐車してあったF-tecのトラックの方向へ向かっていき、右翼端板をトラック側面に接触させて停止しました。
人的被害は無く、機体へのダメージも翼端板がわずかに変形した程度で済みましたが、一歩間違うと大クラッシュとなる非常に危険なフライトとなってしまいました。滑走時に左に大きくそれた時点で、無理に浮かそうとせずにストップをかけるべきだと再認識しました。

  • 7本目:中距離(南)


7-7
加速中姿勢が崩れたものの、先ほどのフライトに比べて危険な範囲ではないというパイロットの判断でそのまま浮上しました。しかしエレベータで無理矢理上げていたため、そのまま機速が上がらず、終始エレベータで持ち上げながら滑空しました。判断は若干微妙でしたが、少し頭上げの傾向だと考えてエレベータトリムを0.5deg戻して3.5degとしました。

  • 8本目:中距離(南)


7-8
きれいに滑走し、8.5m/sを超えるのを待って軽くエレベータを入れたところ、簡単に浮上しました。浮上直後は機速が落ちましたが、エレベータを戻してそのまま滑空すると機速は回復し、姿勢も安定しました。ストップ後は回転数を落としてエレベータを入れつつ、まっすぐ下ろしました。

  • 9本目:中距離(南)


7-9
滑走時に若干機体がロールしたため、少し早めに浮上させました。最初はエレベータを入れて姿勢を安定させましたが機速が回復するとともに徐々に戻していき、姿勢を水平に戻しました。浮上後に右に流されましたが、ラダーとエルロンで進路を修正し、その後は滑走路右寄りを偏流飛行しました。着地直前にラダーで機首をまっすぐに向け、非常にきれいな着地となりました。

ここまでのフライトで、水平に安定した飛行ができていること、残り時間が少なくなってきたことから、可能な限り長く飛ばすことを目指しました。今回は合同TFのため、600mを使用した長距離試験となりました。

  • 10本目:長距離(南)




7-10
まっすぐ滑走し、8.5m/sに達するのを待ってエレベータにより浮上させました。途中まではエレベータを軽く入れ続けながら、ラダーとエルロンで機体を滑走路中央に戻すようにしました。400mのラインを超えたところでストップをかけ、その後はエレベータをほとんど入れずに回転数を落としつつ、ゆっくり高度を下げていきました。着地前に横風の影響を相殺しきれず、ややヨーイングした状態で着地しました。


この日はほとんどのフライトで離陸直後に西に流されました。手元の風見棒で高度2mほどの風を見ると全フライトを通して気になるような風はありませんでしたが、それより上で東からの風がある程度あったものと思われます。
姿勢に関しては、今回の設定で問題ない範囲と考えられるため、次回以降は基本的に設定を変えず、パイロットの訓練に重点をおくことにしました。

7/1(日) 第8回試験飛行

続いて2日目です。この日はWASAとドボン会(名古屋大学)との合同の試験飛行となりました。土曜日の夜から弱い雨が断続的に降っており、試験飛行が行えるか心配でしたが、富士川の橋の下で2:00過ぎまで待機したところ雨は上がり、その後は通常通り組み立てを行いました。

明け方一時的に雨に見舞われたため、その間はフライトを中止し待機しましたが、風は穏やかで、足下が少々悪かった以外は悪くないコンディションでした。


  • 1本目:中距離

    8-1
    3回ほど発進を試みましたが、どの回も機体が左にそれていく傾向がありました。前日の反省から早めにストップをかけました。機体が傾いていく途中で車輪から異臭がしたため、点検を行ったところ、車輪の側面がホルダーにこすれて熱を持ったと思われました。

1本目の発進を3度ほど試みたところで、雨が降り出したため主翼および尾翼を保護し、滑走路上で待機しました。6:00頃に雨が弱まったため、カバーを外して待機し、6:05から再開しました。

  • 2本目:中距離

    8-2
    今回も滑走中に左にそれていったため、すぐにストップをかけました。今回も車輪から異臭がしましたが、この日に関してはまっすぐ滑走できれば車輪のこすれは軽減できると判断し、続行することにしました。機体が左にそれる傾向があるのは、スターティングメンバーの披露から起こっている可能性もあると考えました。

  • 3本目:中距離

    8-3
    多少それる傾向はありましたが、2本目までより大きく改善しました。エレベータで持ち上げ、その後も最後までエレベータを入れ続けたフライトでした。やはり離陸後右に流されましたが、エルロンとラダーを使って上手く滑走路中央に戻しました。

  • 4本目:中距離

    8-4
    3本目とほとんど同じ挙動をしたフライトでした。エレベータで持ち上げましたが、機速が足りておらず一度地面に降りてしまい、そのご再浮上させラダーとエルロンで戻しました。機体がそれていく前に早めに浮かせてしまおうと考えたためこのような挙動になったのだと思われます。

  • 5本目:長距離

    8-5
    この回も最後まである程度エレベータを入れ続けたフライトとなりました。最初の滑走はかなりきれいになり、エレベータを入れ続けていたところ8.0m/sあたりに達したところで浮上しました。エレベータで持ち上げていたため、ピッチがあまり安定していませんが、これは前日の最後のフライトのようにもう少し機速が上がるのを待ってゆっくり持ち上げれば改善するものと思われます。

上空は東からの風がある程度あったため離陸直後から右に流されましたが、途中何度かラダーとエルロンで滑走路の中央に戻そうとしました。ラダーとエルロンを何度も切り、応答を確認して良い練習になりました。


今回の2日間で安定を取り、操舵の応答も確認することができ、パイロットにとっても非常に良い練習となりました。

来週にもう一度試験飛行を行い、2~3本の飛び切り(エルロン試験含む)と発進練習等を行い、大会本番前最後の試験飛行としたいと思います。

動画

全フライトの動画は以下の再生リストより御覧ください。

[F-tec 2012/06/30 第7回試験飛行](http://www.youtube.com/playlist?list=PLE2EF7FB617959E21)
[F-tec 2012/07/01 第8回試験飛行](http://www.youtube.com/playlist?list=PLD324E833C9C2D423)

どうやってスタイロを垂直にすればいいのでしょうか><(by 川崎&徳本)

初めまして!新プロペラ班の僕らです。

今日はペラの先端部分をスタイロを使って作ろうとしました。。。が

勢いだけでやり始めたところ見事!失敗してしまいました・・・

先輩方すいません。

次回までは平行に出来るように日々精進していきます

プロペラの中身を最初に見たときの感動を僕は忘れません

それでは終電に乗り遅れそうなのでここまでにしておきます

さようなら

なんか俺だけTFハブられそうな件・・・

12.6.25

お久しぶりです。早坂です。第6回TFにて起きた事象について報告します。
TF報告にもありましたように、6本目の滑走中にパイロットが駆動系の異音と違和感によりストップ。その後駆動系を点検したところ、チェーンの動力を伝えるペラシャフトのパーツ間の接着が剥離していました。こちらが写真になります。
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シャフトの中央部はCFRP製で、前後のペラハブ/スプロケット取り付け部はアルミ合金製で、エポキシ接着剤で接着していたのですが、チェーンにかかる力が繰り返し荷重や衝撃荷重として作用し、接着がねじり応力に負けて剥離したと考えられます。
想定外の事態で撤収することになったのは残念ですが、大会前に発覚したのは不幸中の幸いでした。来週のTFに向け、より接着面積を増やす改良を施して修復します。また、大会用のペラシャフト2号も製作を進めていきます。
それでは。

12年度第6回試験飛行報告(6/24)

6/24(日)早朝に第6回試験飛行を行いましたので報告いたします。先週まで雨続きでしたが、今週やっと晴れの予報となり、実に3週間ぶりに試験飛行を行うことができました。今回はWASAとT-MITと3チームで富士川を使用し、F-tecは北側400mを使用させていただきました。

滑空場は日中雨が降ったため濡れていましたが、到着後雨にふられることはありませんでした。風も非常によく、到着時は南からの微風で、組み立てを開始したころに北からの微風に変わっていました。今回は2:07に組立を開始し、3:20に完了した後、操舵試験、駆動試験、重心測定を終え、4:00を少し過ぎた頃に機体をスタンバイ状態にしました。

調整ですが、前回のTFでエレベータのトリムが大きめの値となっていたため、前回より翼位置を10mm前へ出し、トリムを2.5deg戻して2degにした状態で開始しました。

今回はすべて滑走路400mを使用した中距離試験です。


  • 1本目(風:北0.5m/s)
    機速8.0m/s強まで加速し、エレベータにより浮上。滑走中右にそれて行き草地に突っ込みそうになったため早めにストップをかけました。

    6-1
    やはり頭下げの傾向が残っているため、トリムを0.5deg(本当は+1degにしたつもりだったのですが、後からチェックしたところ半分しか動いていませんでした。反省点です)アップして2.5degにしました。

  • 2本目(北0.5m/s)
    機速9.0m/s近くまで加速し、エレベータを使いながら8.0m/sで飛行。途中頭下げ状態で着地しました。その後、再び9.0m/s近くの機速を維持し、瞬間的にエレベータを入れましたが再浮上はしませんでした。

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    まだトリムを下げる余地があると判断し、1degアップにし3.5degに。

  • 3本目(北北東1.0m/s)
    設計機速の8.5m/sに達してからエレベータで浮上しましたが、戻すと依然として頭下げ姿勢になり高度を落としました。

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    トリムをさらに1degアップにし4.5degに。

  • 4本目(北0.5~1.0m/s)
    設計機速に達してから、わずかなエレベータ操作により浮上。若干頭上げ状態で安定な飛行をしました。

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    姿勢は安定しているものの機体をわずかに頭上げにしつつフライトしている様子から、迎角を0.2deg上げて様子を見ることにしました。

  • 5本目(北0.5m/s)
    エレベータにより浮上。上昇後10秒近くエレベータを入れなかったものの、姿勢(若干頭上げ)と高度を安定させた定常飛行をしましたが、機速が7.5m/s程度と異様に低いフライトでした。

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    加速開始直後チェーン付近から異音がしたとのことだったので、駆動系を外から見れる範囲でチェックしましたが、プロペラを回した時にごくわずか引っかかる感じがある以外は問題なく、続行することにしました。違和感は、チェーンを交換すれば解消されるだろうと判断しました。また、パイロットの証言で、操縦桿での操作に対するエレベータの応答が強すぎるように感じられたということなので、エレベータのゲイン20%減らしました。

  • 6本目(北1.0m/s)
    加速開始直後、パイロットがチェーンの異音と激しい違和感(ペダリングの負荷に著しいムラがある)を感じたため、ストップしました。
    https://www.youtube.com/watch?v=AgJWyxN8cPQ

その場での駆動系の点検の結果、ペラシャフトのパーツ間の接着が剥離していました。その場での補修は不可能だったので、撤収を決定しました。


今回の試験飛行は、重要な部分で様々な問題点が浮上したものでした。

全フライトを通じて、エレベータの切れ幅が大きすぎて縦にふらつく傾向がありました。切れ方が前回に比べて急激なことや、パイロットが微調整をしているにもかかわらずログが振り切れていることから、操舵系統のハードウェア・ソフトウェアを見直し、思い通りの操縦ができるよう次回までに改善します。

また駆動系のトラブルですが、こちらも各部の損傷が明らかになりました。5本目、6本目で機速が遅かったのは、迎角を上げた影響だけでなく、シャフトの問題で駆動効率が大幅に落ちた影響も考えられます。これまでの59本のフライトを通じて、ペラシャフトに限らず各部のパーツがダメージを受けていると考えられるので、パーツの交換や予備の製作を行なっていきます。

5本目のフライトで機速が低下した原因ははっきりしませんが、姿勢は安定していたように思われたことから、再現性をとるため次回はこれと同一の設定から行います。
今回は3週間ぶりの試験飛行だったことと、大会が迫り焦りがあったためか全体的に細かいミスやもたつきが目立ったことが反省です。今回のような飛行の安全性に直結することが大会本番や残りの試験飛行で起こらないよう、再度事故につながる可能性がないかを徹底的に調べ、次回以降に向けて万全の態勢で試験飛行が行えるようにします。

動画

全フライトの動画は以下の再生リストより御覧ください。

http://www.youtube.com/playlist?list=PLE584E78F6148BB4C