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2011年度第4回試験飛行報告(06.18)

富士川滑空場に到着した23時半ごろから雨が降り始め、次第に本降りに。 予報およびレーダーでは雨の様子はなかったため、いったん橋の下に退避し、回復するまで待機。

その後、雨が収まったため、3時20分過ぎから組み立てを開始。1時間半ほどで組立および駆動 ・操舵試験を完了しました。

雨が小康状態になるのを待ってフライトを開始しました。 路面に水たまりもあり、危険なことを考慮して、短距離試験からスタート。ほぼ無風状態です。

フライトの記録
  • 1本目:40mほど滑空し、ストップ。

フライト姿勢に問題はなく、前回設定が再現できているように思えました。また、回転数は98rpm程 度で、パイロットが「低抵抗・高回転」を好むということでペラピッチを2deg下げた効果があった ようです。

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このため、もう一本飛ばして様子を見ながら、距離を伸ばしていこうとしましたが、

  • 2本目:浮上せずにストップ。浮上の気配なし。

雨脚が再び強まり、翼に大量の雨水がかかったこともあり、浮上に至りませんでした。 これ以上続けても無意味との判断で、撤収になりました。

雨がかなり激しく降る中での解体作業で、作業が滞る場面もありましたが、けが人はなく、撤収を 完了しました。

動画

動画です。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/C07C38CD489D588E

11フェアリング班活動報告

F-tecでは各班の製作のめどが付いたところから順にフェアリング班として活動を開始する形をとっています。

11.6.13 できたー(早坂)

ちまちま作業してましたが、ついにフェアリングが完成しました!!(後部の塗装除く)
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かっけー!

11.4.24パンダ見に行きたい(せっけい)

フェアリングの発泡の切り出しを行いました。

DSC00290 DSC00289

左が底面(通称:舟)の部分で、右がノーズです。今年は分割数をなるべく減らすために舟を左右割らずに切り出しました。

あと、どうでもいいことですが、ノーズの写真の右側に写っている切り出した余りの発泡の上に寝ると、いい感じにカーブが背中にフィットします。

11.3.18 solid worksたんはヤンデレ (せっけい)

そろそろこのページも更新してみようかと。

現在本番用フェアリングを絶賛設計中で、日々solid worksたんといちゃいちゃしております。

しかし、この子神経質ですね。ロフトを作ろうとした時など、微妙な違いですぐエラーになるので、なかなか思い通りの曲面を描かせてくれません。なだめすかしつつ、描いた一番目のフェアリングがこれ。

fairing1

後縁の上側で渦を巻いています。断面をよく見ると、矢印のあたりから上の翼型がおかしかったようです。

修正版

fair2-kai

渦は大分マシになっています。

もうちょっと別の形を試してみる。

fair3-kai

上と比べて後ろでの気流の向きが、若干下向きになっています。

solid worksの空力解析の精度がイマイチ不明なのですが、まぁこんな感じに参考にしながら描いています。

//追記

//解析精度を上げると2つ目と3つ目も(1つ目よりはましですが)結構渦が出ていたようです。(2つ目と3つ目は一つ目より一段階だけ精度を落として解析していた。)なかなか思い通りにいきませんね(;´д`)

2011年度第3回試験飛行報告(06.05)

第3回試験飛行は6月4日深夜から5日早朝にかけて行いました。

組み立て開始は1時の予定でしたが、現地到着後、駆動機構に修正個所が見つかり、対応により 30分遅れでスタート。

フライト開始目標には無事間に合い、4時過ぎにスタートしました。

セッティングは、前回より上反角をあげて5.5deg→7.5degに。

また、翼位置が接合の際にずれ、1.5mmほど後退。 現地での微調整は困難なため、このままで行くことに決定。本郷での準備不足です。

今回は、パイロットのエレベータも含めた操縦訓練(前回まではラダ―操作のみ)のため、短距離試験からスタート。 全て北向きのフライトです。

フライトの記録
  • 1本目(ほぼ無風): スタート直後から進路が右にそれたためストップ。スターティングメンバーのミスと思われます。
  • 2本目(わずかに北の風): 後輪がわずかに浮いてストップ。機速は8.0m/s、回転数は90rpmほど。
  • 3本目(北の風0.5m): 頭下げ状態で後輪のみわずかに浮く。機速9.0m/s、回転数は95rpm。機速は高いですが…
  • 4本目(北の風1.5m): 頭下げ状態でわずかに浮き、ストップ。機速8.6m/s。

ここで回転数が取れていないという問題が発生。原因を調査したところ、回転数計の磁石が取れて いることが分かりました。

3本目でチェーンが外れた際に磁石に触れ、外れてしまったものと思われます。以降、磁石をテープで止める応急処置を施しました。

  • 5本目(北の風1.5m): 頭下げ状態で滑走。機速8.2m/s、回転数92rpmほど。

ここまではスラストで引っ張り、浮かそうという方針でしたが、パイロットがこれ以上はきついと いうこと、頭下げで滑走していることから、前回より重心位置が前に出ている(フェアリングが一 部ついた影響?)か翼位置が下がったことにより迎角が下がっていると判断し、エレベータトリム を2.0degアップに。

  • 6本目(北の風1.0m): 機速8.3m/sほどで浮上。3回浮上→降下を繰り返し、ストップ。ピッチングがかなり激しい挙動を示しました。

ログはこちら。

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回転数の変化により高度が敏感に上下していることが分かります。全体として、パイロットの出力変化が高度変化を発散させる方向に働いてしまったようです。

この、機首が上がりやすい傾向をおさえるため、エレベータトリムを1degダウン。

  • 7本目(北の風1.0m): 浮上せずやや頭下げ気味で滑走。安定していませんが、機速8.5m/s、回転数93rpmほど。
  • 8本目(わずかに北の風): やはり頭下げ気味で滑走、ストップ。機速8.5m/s、回転数95rpm。

回転数は上げられず、浮上しないということで、エレベータトリムを0.5degアップに。

  • 9本目(北の風1.0m): 30m強、ほぼ水平に滑空。進路が左にそれたため、ラダ―で修正した際、抵抗が増したため高度が下がり、着地。回転数はほぼ95rpmで維持できています。

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縦の挙動に問題なしとして、今回は風が弱く、滑走距離が長いこと、長めに飛ばなければパイロットの操縦慣れが見込めないことから、距離を延ばすことに。以降は中距離試験です。

  • 10本目(わずかに北の風): わずかに浮上した状態で滑空。滑走路右端に近づいたため、パイロットがエレベータで機首を上げ、高度をあげてからラダ―操作。進路を修正して着地。機速は8.2m/s程度、回転数は95rpmをピークにずるずる下がっています。

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エレベータ(水色)が下に切れた時に高度があがっている様子がよくわかります。

エレベータ操作への応答は速く、よい様子です。ラダ―操作についても、舵角・時間などパイロットが慣れてきたこともあり、進路修正が上達しつつある気配を感じます。

  • 11本目(ほぼ無風): わずかに浮上して滑空。機速は7.5m/s、回転数は93rpmを山にして下がっており、パイロットの疲労が感じられます。エレベータ・ラダ―による進路変更はうまくできており、滑走路逸脱は回避できました。
  • 12本目(ほぼ無風): エレベータ操作により2度浮上も、回転数が落ちているため定常飛行には至らず。2度目の着地はややハードに。ログを見ても、回転数を維持できていないのが分かります。

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ハードランディングについては、機速がのっていないところに無理やりエレベータで上げたため、エ レベータを戻した際に落ちたと言えます。このエレベータ操作に関してはラダ―での進路変更を利か すためなのでやむをえませんが、回転数をもう少しあげるべきだったかもしれません。パイロットの 体力にもよりますが…

  • 13本目(ほぼ無風): 浮上するも、左に流され、回転数が維持できずラダ―で修正中に着地。機体にダメージはありませんでしたが、横滑りしながらの着地で、危険性が高いフライトでした。エレベータ操作もしていますが、間に合わなかったようです。

今回の反省点としては、準備が足りず、前回設定の再現性が低かったこと。これにより、機体の挙動が大きく変わってしまい、その修正に時間を費やされました。

全体的に、パイロットが前回ほど回転数を出せませんでした。終了後にペラピッチを確認したところ、なんと前回と比べてずれていたことが発覚しました。取り付けミスのようですが、今後そういうことのないよう、組み立ては慎重にやらねばなりません。

全体的に、準備の面での不備がめだったTFでした。

ですが、パイロットの操縦慣れもだんだんとできているようなので、調整しつつ、距離を伸ばしていきたいところです。

とりあえず今週末の天気が怪しいですが・・・


動画

動画です。例によって全フライト、2アングルHD画質です。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/C332785AE9083AEB

11胴体班活動報告

11.05.25 仕事が増えるよ!やったねたえちゃん!(早坂)

実は、先週の水曜に、胴体班は見事ロールアウトしました!!
・・・と思ったら、TFでリアスパマウントのオニギリが折れてしまい。。。
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彼は自らを犠牲にして翼を守ったのだ・・・
ベニヤの貼りあわせたあたりが割れてますね。このサンド材はクソすぎた、ってことでもっとまともなので作り直し。

11.05.12 ↓ちゃんと毎週更新してるし(早坂)

いよいよ明後日は第1回TF、期待と不安と緊張が日に日に高まっていきます。

今週の作業は、エルロンの仕上げと操縦桿まわりや予備車輪が中心でした。

11.05.05

めざせ毎週更新、とか言ってみます。いつまで続くか見物ですね。

今日は主翼マウントの整形を一日中やってました。上級生はエルロンの操舵機構に頭を抱えてました。

いよいよ明日から工学部も授業開始、念願の夜間作業解禁ですね!やっぱり気の済むまで作業したいですよね!!

==前回の更新のネタが被ってけっこう悔しい==早坂

11.04.30 3分クッキングの放送時間は10分なんだって(早坂)

テテテッテッテッテッテッ テテテッテッテッテッテッ テテテッテッテレテレテレテレテレテレテン♪

こんにちは。今日のレシピは「主翼マウント」です。

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積層にはスタイロで作った治具を使います。主翼班に立切りしてもらいましょう。
治具にはプラ板を貼って、表面をなめらかにしましょう。

次にクロスです。クロスは90度層を6枚、45度層を6枚の計12枚切ります。マウントの型紙を用意して、それより数cm余裕をもって切りましょう。これで積層の時に余裕が生まれます。

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切ったクロスにエポを塗り、離型剤を塗った治具に1層ずつ積層していきましょう。

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積層が終わったら、真空引きをして24時間硬化させます。

そして完成したのが左になります。硬くてしっかりとしたマウントになります。

7日の組み立て試験を前に、そろそろ製作も大詰めです。あとはエルロンを何とかすればロールアウトかな?

それではまた来週。

11.04.10 ひさしぶり(早坂)

こんにちは。2年生になってた早坂です。色々有りましたが、現在18時まで限定で作業を再開してます。

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今日は尾翼のツノを接着しました。
補助パーツ付きのツノを尾翼と付けてから5分エポを塗り、こんな感じで水平・垂直を目視で確認しつつ保持しての接着でした。

胴体に翼がつくと、飛ぶ気がしてテンションあがりますねー。

11.03.09 むりげー(早坂)

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内側に積層したはいいが、これどうすれば取れるんだか・・・去年のように破壊しかないのか・・・

11.02.06 Avant-garde(早坂)

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新品の発泡ウレタンは、これまでの酸化したやつとは大違い。前衛的な膨らみ具合でした。しかし、はみ出た部分は、この後ハサミで切り落とされました。なんとも言えない悲しい気分でした。マミさん・・・

あ、これはフレームの補助パイプです。

11.01.29 えくすとりーむ・ふれーむせっちゃく(早坂)

今回は写真てんこ盛りです。
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水平面と暖かさを求め、5階の作業場を掃除しました。
//(14:51)
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図面を引いて・・・
//(18:13)

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新兵器・垂直治具と養生を使って桁を固定し・・・
//21:36

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接着。硬化が早ければ狂いも少ないだろうと、30分エポを使いました。
//26:50

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立った!フレームが立った!
//28:37

 

・・・しかし本番はここから。サイズや運搬の都合上、胴体桁の接着はここではできないので移動しました。

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また水平を出す仕事が始まるお・・・
//29:53
水平出すのはほんときついです。でも寒いのはもっときついです。エポも中々固まらないので硬化時にはドライヤーを発動しました。。

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やったーフレームできたよー
//33:56
・・・時間が飛んでましたね。いくら途中で夕食行ったり、相貫が合わなかったり、ハカリの電池が切れたりしたとはいえ。

ともかく、フレームの形はできました!ガレージに置いてあると一気にそれっぽくなりますね。

11.01.20 試験前に作業したのはやっぱり間違いだったか(早坂)

はい。作業も大事だけど不可ったら身も蓋もないですね。

作業の方は、フレームの相貫をやってます。桁の先に発泡ウレタンを詰めてからやすって形を出すんですが、発泡ウレタンの硬化剤が酸化のせいか固まって残念な感じです。

・・・うーん、写真が足りない。今度いろいろまとめてうpしようかと思います。乞うご期待!

11.01.06 F-tecの実家生率の低さは異常(早坂)

あけましたね。冬休み中は帰省する人が多くて少数派な実家生の私は少し寂しかったり。

さて、主翼マウントも無事接着が終わり(パテ盛りまだだけど)、胴体班はいよいよコクピのフレーム製作にとりかかりました。

フレーム用のパイプなんですが、昨年度以前のものの他に、先日焼いた桁も使うことになりました!自分達で巻いた桁が実機に使われるっていいですね(参加できなかったけど)。

10.12.25 めりーくりすます(早坂)

主翼マウント作ってます。穴がずれたから一部作り直しです。律速段階です。

寒いですね。こんな日は鍋でもしましょう。

10.12.10 精神修養(早坂)

自由錘の穴あけが下手すぎて絶望した!!ので、中心を出す特訓とかしてました。(後日写真うp予定)

2年生は新しく買った内翼桁姉妹の初めてをuの接合部を作るため桁をやすってました。

もっとwikiの更新頻度を上げていきたいですね。

10.10.30 早坂

なんか更新しないねと言われました。

目玉を作り終え、最近は菜箸を継いだりしてます。

10.10.10 ←ゾロ目だよ!

今日はKさんの粋な計らいにより桁巻きの練習をさせていただきました!

参加希望者(胴体班にかぎらずというか胴体班少数派)で40mmアルミパイプにプリプレグの積層を行ったのですが、大抵はシワが寄ったりしてなかなか上手くいかない様子。(ちなみにこれ書いてる本人は積層には参加してないので上から目線で物を申しておりますふはは)やはり練習が大切みたいですね。

自作炉を使って焼いていただいたあとマンドレルから抜き取ろうとするも1/4本しか抜くことができず、その後冷凍庫の壁についていた霜を利用して冷やして再挑戦するももう一本抜けただけ、2本はいまもアルミパイプと寄り添っています。でも何とかしてあげるよとの心強いお言葉。完成品を見るのが楽しみですね。

今回焼いた桁が上手くいっていれば実機にも使われる予定です!(荷重試験しなくちゃね)

この場を借りてお礼させていただきます、ありがとうございました!

10.10.05 さよなら秋休み

はじめまして。1年の早坂です。

ここのところはやすり練習を兼ねて目玉をつくったり、自由錘で穴を空ける練習をしてたりします。

カーボンをやする度に手がいい感じに真っ黒になります。水洗いできれいに取れるんですけどね。

10.09.22 最近野菜不足なの気にして高級弁当食ったら腹壊した

尾翼V字の試作とかやってますよ。

絵になるものがなくて困ります。

ちなみに下で作った真空引きサンド材はヘタレでした。

 

10.09.09 試作開始

コクピットと胴体桁の解体が終了し、来年度に向けての試作が開始されました。

ダメもとでスタイロ真空引きサンド材なるものを作成してみましたが(今引いてます)、果たしてどうなるやら。

あとブチルテ君は粘着力を奪わないようにやさしく触ってあげましょう。

主翼桁も試作翼用の桁まで解体が終了したようなんで、全体としてもやっと破壊から製作に移れそうですね。

10.08.25 新年度発足

まぁ実際には今月初めに発足しとりましたが。

てことでWeb担当兼任のボクです。
ボクってカタカナで書くとかわいくて大変よいと思います。

今年の胴体班は主に2年生2人1年生2人の4人で活動していきます。どうぞよしなに←

2011年度第2回試験飛行報告(05.22)

第2回TFは、5/21~22の日程で行いました。

予報が芳しくなかったため、心配していましたが、雨は結局降らず、積み下ろしまでこなすことができました。

操舵試験で、左エルロンの光ファイバーに不具合(左外翼中での断線)があることが発覚。そのため、今回もエルロンサーボの電源は入れず、添え木で固定。

グランドクルーのアップなどに若干手間取りましたが、日の出直後の4時40分ごろにフライトを開始しました。

前回が頭下げ状態での飛行だったということで、エレベータトリムを1degアップ(以降、アップ・ダウンは機体全体のピッチ角の増減に対応させます)に設定してスタート。

今回はすべて中距離飛行です。

フライトの記録
  • 1本目 (ほぼ無風・南向きに発進) 浮上せず、左にそれて滑走路わきの草地に突っ込み、停止。機速は7.3m/sほど。
  • 2本目 (ほぼ無風・北向きに発進) 発進後、ロール方向左に傾いていったためストップ。ほとんど浮上せず。
  • 3本目 (南風1m/s・南向きに発進) 頭下げで50mほど滑空し、着地。

縦トリムの調整のため、さらにエレベータトリムを1degアップに切る。

  • 4本目 (南風1.5m/s・南向きに発進(以降すべて南向きに発進なので省略します)) 後輪から浮上し、わずかに滑空。

さらにエレベータトリムを3degアップ側へ。

  • 5本目 (南風1.0~1.5m/s) ほぼ水平か、若干頭上げ気味で50m弱飛行。

水平はとれてきたように思えるが、このままではエレベータの抵抗が大きくなること、操縦性の 低下などを考慮し、翼位置を8mm前にシフト。それに伴い、エレベータトリムも3degダウンに戻 す(初期設定値に戻さなかったのは、目視で後部胴体と平行であるように見えたことによります)。

  • 6本目 (南1.5m/s) 一気に1.5mほど浮上し、パイロットが回転数を落としたため降下、回転数を再び上げたことにより再浮上し、30mほど飛行して着地。定常飛行時はほぼ水平を維持。

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高度変化はノイズで分かりにくいですが、再浮上の様子が見えます。(なお、凡例が見づらいですが、青:回転数計、緑:機速計、赤:高度計、水色:エレベータ、黄:ラダ―です)

  • 7本目 (南から南西の風2~3m/s) 100m弱飛行し、ストップ。

この時点で、縦安定および滑空姿勢にはほぼ問題なしと判断。

パイロットに、機体を滑走路内でまっすぐ水平にコントロールする操縦および出力の感覚を身につけ させることを目的に、パイロットと設計でログや動画を見て分析をしつつ、本数をこなすことにしま した。

  • 8本目 (南2m/s) 200m弱飛行。高度1.5~2.0m、機速8.5m/s、回転数95~100。

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ログによれば、回転数の変化に応じて敏感に高度が変化していることが分かります。

ストップの際、かなり急降下でハードランディングになってしまい、着地の衝撃でペラのチップが破損。他の部分には異常が見られないため、瞬間接着剤で応急処置し、フライトを続けることに。

  • 9本目 (南0~0.5m/s) ロール方向左に傾き、浮上しないままストップ。これはスターティング時から傾いていたので、もっと早めにストップをかけるべきだったように思います。反省点です。
  • 10本目 (南から南西の風1m/s) 150m弱飛行。左に流されたためストップがかかるも、高度が下がらず、草地に突っ込む。その後グランドクルーが追いついたが、後部胴体に力を加えてしまい、機体は大きくヨー方向右に回転、右翼を摺って静止。この際、胴体支柱と主翼リアスパー接合パーツの一部(オニギリと呼ばれる部分)を破損。

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機体降下後もパイロットがラダ―を切り続けていることが分かります。

結果的にはけが人はいませんでしたが、機体の一部損傷があり、反省を残す結果となりました。

今後、距離を伸ばしていく中で、パイロットや機体の安全を確保することができるよう、今回 の人員の動きなどを検証し、より安全なTFができるようにしなければなりません。

しかしながら、2回のTFで機体を水平定常飛行に入れることができたのは大きな成果かと思います。

次回以降は、飛距離を伸ばしながら、パイロットの操縦訓練などを行うのをおもな目標にしていく予 定です。


全フライトをYouTubeにアップしました。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/98019AEEF22CC2BB

2011年度第1回試験飛行報告(05.15)

今年度F-tecの第1回は、天気は快晴、北(~北東)の風1~2mという絶好のコンディション。 富士山がくっきりとした姿を見せるもとでのTFとなりました。

初回ということで、様々なトラブルが起こるかもしれないことを考慮し、0時40分に組み立て開始。

組立自体に問題はなく、ほぼ予定通りの2時20分頃にはペラと尾翼をのぞいて組み立て完了しました。

しかし、強風のため尾翼操舵系のリポが長時間の保持に耐えられないことなどを考え、操舵試験は明 け方前に行うこととし、ここで保持人員以外は休憩をとりました。 (予備のリポへの充電が十分でなかったことは、次回への反省材料です。)

駆動・操舵試験自体に問題はありませんでしたが、翼カバー取り外しなど細々としたことに手間取り、 結局試験開始は夜明け後となってしまいました。(夜が明けるにつれ、強い風は収まりました。)

・1本目:歩行試験            ペラは回転させず。特に問題なし。

・2本目:走行試験            ペラは回転させず。向かい風に煽られてペラが回り、チェーンが外れたため停止。ペラを回した状態でははずれないため、問題なしと判断し、

・3本目:走行試験            ペラ40rpm、小走り程度。特に問題なし。

・4本目:走行試験            ペラ60rpm、機速7m/s程度。

徐々に機体がロール方向左に傾き、左翼を擦ってストップ。機体に損傷はなし。機速を上げればロール安定性が増すことに期待し、ジャンプ飛行に移ることに。(ストップの声が遅れたことは反省点です。)

・5本目:ジャンプ試験          後輪が浮いたとのことでしたが、挙動が見れるほどではないため、もう一本同条件で様子見。

・6本目:ジャンプ試験          やはり後輪からわずかに浮上。

・7本目:ジャンプ試験          浮上後、若干頭下げ気味で滑空。

安定側にはあるようなので次から飛距離を伸ばして挙動を観察することに。

・8本目:中距離試験          これのみ追い風でスタート。浮上せず、草地につっこみ停止。 大事には至りませんでしたが、グランドクルーの不慣れやストップが遅れたことの原因を分析し、再発に努めねばなりません。

・9本目:中距離試験          向かい風。スタート直後に浮き、頭下げ状態で数秒滑空。

全般的に機体が右に進む傾向があり、スターティングメンバーよりラダ―のトリム角を疑う声が出たため、これを目視で修正。

・10本目:中距離試験         やはり頭下げで滑空。スタート直後より機体は右に進み、草地の手前でストップ。

パイロットにラダ―操作を積極的に行うよう指示し、もう一本。

・11本目:中距離試験         若干頭下げで滑空。ラダ―操作の不慣れにより、機体は右から左に横滑りを起こしてストップ。

安定側にはあるものの、頭下げ状態で安定しているようなので、残り時間とも相談し、エレベータのトリムを変更しようとしたところ、メイン基板のサーボ残量が少なく、予備リポも用意できていなかったため、撤収となりました。

結果的には、第1回試験飛行としては満足のいく成果をあげることができたのではないでしょうか。 動画やログは準備でき次第upします。

このままでいくか、主翼を動かすか、エレベータトリムで調整か・・・悩みどころですね。

反省点を活かしながら、次回以降、よりよいTFができるように精進します。


TF動画(1,7,9,11本目)アップしました。(5/19)

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/0EB509A9E9D7912D

全体活動

11.05.08 組み立て試験

▼気を取り直してもう一度。

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↑安定の某氏率(参照、荷重試験)

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パイロットは通常、TFでの組み立てには参加しないはず。この組み合わせは(一応組み立て中)珍しいかも。

▼そのあと重心測定。

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▼来週は、いよいよTF!ちゃんと飛べるように、しっかりと調整を頑張りましょう。

11.05.07 組み立て試験/駆動試験/スタメン試験

▼5月7日、組み立て試験のはずでした。あれ・・・?

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雨が降りました。ざんねん。組み立て試験は明日になりました。

雨の中来てくださったOBさん、ありがとうございました。
▼で、中止が決まってから。1時間後くらいで雨は止んでしまいました。

せっかくみんな集まったので、正門→赤門でかけっこ!

タイムを計り、スタメン決定の参考にしました。

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▼夜中に、駆動試験。去年のようなトラブルはなく無事に成功しました。

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この時に、計測班が回転数を正確に測れるかどうかチェックし、成功したそうです。

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11.04.24 操舵試験

▼ものつくり工房の前で操舵試験を実施しました。

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電源にトラブルがあったらしく、動翼が震えました。改良するそうです。

▼ついでに、操縦桿の位置もチェック

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▼お昼ごはんは安田講堂の前の芝生で。

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11.02.16 荷重試験

▼降雪で1日遅れましたが実施しました。

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OBさんも見に来てくださいました ありがとうございます

▼たわんだ長さが理論値とほとんど一致しました。安心して使えそうです。

10.11.20 F-tec同窓会

学内の会館を利用してF-tec同窓会を行い、OBの方々から貴重な意見等頂きました。

懇親会に参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

皆様の期待を裏切ることの無いよう、頑張って機体製作おこないますので、応援お願いします!

 

10.10.04 まさかの新学期

ということで、長期休業最後の思い出作りにプチ破壊試験をしました。継いだ桁の強度がどうなるかの試験です。

用意したのは、廃棄予定の短い桁2本。継ぎ芯は桁と同じ径のCFRPパイプに縦にスリットを入れたもので、直径方向に力をかければ少しつぶれるので、これを桁に突っ込むという方法です。(交流会の時に他大さんから教えて頂いた方法)

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これで60kg。そしてさらにおもりを増やしていって約80kgになった時、ピキッという音が...

この時点ではつながっていましたが、さらに力をかけてとどめをさしました。破断面はこんな感じ。

101004_210039

継ぎ芯がパックリ折れていますね。こうして、僕らの夏休みは終わりました。

10.09.05 かじゅうしけん!

第一回荷重試験です。今回は、昨年度機体に使った桁が再利用できるかどうかの試験です。

とりあえず、写真。

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右内翼桁が折れてしまったため、折れていない左内翼をやぐらと机に固定し、そこに外翼桁から先を接合し片方ずつ荷重をかけました。

kajuushiken kaju2

・・・なんでしょう、この喪失感。外翼桁から先の荷重試験だと、こんなにスケールが小さかったんですね。

琵琶湖で生涯を終えることとなった、内翼桁の思い出を、皆で噛みしめながらの荷重試験となりました。

 

結果としては、残りの桁は再利用できるという判断になりました。

内翼桁の分まで、この桁たちには来年も良いフライトをさせてあげたいですね。

最後に、来てくださったOB皆さん、ありがとうございました!

10.08.21 Team’F’さんの作業場にお邪魔しました

本日は部員3名で愛知県にあるTeam’F’さんの作業場を見学させていただきました。

製作面に限らず、いろいろなお話を聞かせていただくことができました。感謝!!
9月19日に控える鳥人間交流会も有意義なものにできるといいですね!