!第27回鳥人間コンテスト
琵琶湖に着いて一日目、安全審査のために、機体を一時組み立てる。
暑い日差しの中、胴体のカーボンパイプが痛まないようにアルミホイルが巻いてある。
前のチームが長く飛んでいるため、なかなか飛ばせずにこの体勢で待ち続けた。
そしていよいよ大空へ!!!
機体左方向に大きくバランスを崩し、あえなく着水したのがわかります。
結果は116メートルの飛行でプロペラ機部門9位。
琵琶湖から帰ってきてボロボロになった翼。お疲れ様。
!第5回試験飛行(2003/6/20-21)
完全な無風でした
離陸前に機体が左にぶれたため即中止
完全な無風でした
この時、右側の上張線が切れたので、トラックの上から付け直しました。
また、フェアリング下ボートをはずしました。
機体が左にぶれたので中止しました
この時、時間が迫っていた(6時54分)&キャスターに不具合が見つかったので、
この日はこれで終わりにしました。
(左上)機体左後ろから
(右上)かしめの部分から外れている
(下)キングポストも傾いていた
右の上張線が切れ、翼を支える人は機体に無理な力がかからないように切れた側の人は、強めに押し上げなければなりませんでした。
キングポストが折れなかったのが幸いです。
フェアリングが地面に擦ったので、今後
下ボートが地面にあたり、大破してしまう恐れがあり取り外しました。
(左上)トラックの荷台上からは高さが合わないようです。荷台の上に乗るとかなりへこみました。
(右上)荷台後ろのリフトに飛行機をつけています
(下)リフトの上に乗り込み台を置くと高さが十分なようです
以前にもトラックに登って上張線を直してたことがあるそうなので、
トラックの上から上張線を張るというアクロバッティックなことをしました。
キャスターの車輪の部分を中抜きしすぎて、車輪が変形しているのがわかります。
ハブの部分がエポキシ樹脂で固められているので、取替えは大変そうです。
!第4回試験飛行(2003/6/7-8)
離陸前に右にそれたので中止
離陸前に右にそれたので中止
離陸前に左にそれたので中止
離陸前に左にそれたので中止
北からの風 1.1m/s
北からの風 1.5m/s
フェアリングのドアが外れました
!第3回試験飛行(2003/5/24-25)
フライトの前に、新プロペラシャフト導入に伴う
重心測定をおこないました。後ろと前のキャスタの上に体重計を乗せ、
一瞬飛行機から手を離して、その比から重心の位置を割り出します。
ところで、前回よりパイロットを含めた重量が2キロ減少しました。
パイロットの涙ぐましい減量の結果だそうです。
テスト
テスト
機体が左右に振られているのがよく?わかります。
機体が滑走中に右にそれたので即中止です。
今週の衝撃映像!
5本目のフライトでは、右に流されて草地に侵入。
パイロット地面に軟着陸しようと機首を上げたところ
失速して機体が着陸、この時前キャスターが草地に引っかかり、
つんのめったと見られています。
プロペラの一部が破損、フェアリング全壊の他は
パイロットはかすり傷程度の怪我しかなく、カーボンの接着ははがれませんでした。
!第2回試験飛行(2003/5/10-11)
高度1.5~2.0m, 飛行距離50~100m, 機速5.8m/s
滑走路脇に止めてあった車から30cm手前で飛行機が停止、
あわや大惨事でした。
幸いにもパイロットに怪我はなかったのですが、
カーボンパイプの接合が取れたり、
フェアリングが壊れたり、修理が大変です。
闇夜に浮かぶフェアリング
上ボート、エアーインテイクの部分がかっこいい
翼カバーは特にこの季節の明け方に主翼につく露をよけるために、
作業場から出発する前から翼に巻きつけておく、
東京23区推奨炭酸カルシュウム入りゴミ袋をつなげたビニール製のカバーである。
滑走路に入る直前に取り除かれる。
(左上)機体完成!!!
(右上)翼カバーをとりはずし、ファルコンが取り除かれる
(左下)機体を滑走路へ移動
(右下)滑走路中央で回転
(左上)トップチューブが後ろ支柱からはがれた。
(右上)ハンガーチューブが後ろ支柱からはがれた。
(下)前支柱が前部胴体からはがれた。
はがれた部分については、パイプをきれいにして
ウレタンを詰め、再接差、クロス張りをする。
この修理には1週間以上かかるが、
幸いにも1週間後の土曜日は雨なので、どうせ2週間空くのである。
!桁荷重試験(2003/3/1)
桁荷重試験を3月1日に行いました。桁とは、機体の翼を支える骨組みのことで、CFRP(炭素繊維強化樹脂)のパイプで作られています。この桁は7つの部分に分解されるのですが、一部去年のものを使いまわしているので、本当に強度、剛性が計算どおりなのかを実際に荷重をかけ調べる必要があり、テストしました。
桁にかかる力は揚力と桁の自重による重力とがあり、揚力の方が大きいので上向きに力がかかるのですが、幅30メートルもある桁全体を上向きに引っ張ることは容易ではないので、桁を上下ひっくり返して、真ん中を高くして、重りを吊ることで実現しています。飛行機の急上昇、急降下、急旋回には、定常飛行よりもおおきな荷重がかかります。これを定常飛行の1.5倍として、あと、それより1.5倍の余裕を持って飛行機を設計しています。だから、
{(揚力)-2*(重力)}*1.5*1.5 の重さのペットボトルを吊るすのがいいのですが、中央で主翼を支える台、通称”やぐら”が3メートル以上のものが必要なので、あと、超高価なCFRPの桁を万一破壊したら取り返しのつかないことになるので、最終的には、
{ (揚力)-2*(重力)}*1.2の荷重をかけています。難しいことはこれくらいにしてその様子をご覧下さい。
キャンパス内のリサイクルボックスから集められたペットボトル達
外翼を支えていた”ファルコン”(某映画に出てくる竜?ではありません)を取り外し、最外翼をつけたところ。
今回の桁荷重試験で桁に特に異常は見つかりませんでした♪
これからこの桁を使って機体を製作していきます。