カテゴリー別アーカイブ: 鳥人間コンテスト大会報告

第36回鳥人間コンテスト大会報告

7月25日(木)出発!

いよいよ出発です!
バタバタした積み込みでしたが何とか無事に夕方に積み込みを完了し、機体を積んだトラックを見送り、新宿駅で最後の晩餐をとり行った後先発組は夜行バスにて琵琶湖へ向けて出発しました。

7月26日(金)本番前日

琵琶湖到着!後発組も順次合流。
今年は何とタイムトライアル部門、ディフェンディングチャンピオン枠での出場(※去年F-tecは準優勝でしたが去年の優勝チーム不在のため)なので、例年よりもプラットフォームに遥かに近く、スペースにもゆとりのある場所となっておりました!

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↑ネームプレートも例年よりなんか豪華ですww (※ぬいぐるみ(フォックすけ君)は持参したものです)

因みに去年の↓

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到着早々雷雨警報と小雨に見舞われ、一時は大会側による機体審査時間内に組立が間に合わないのではないかとひやひやしましたがその後無事に晴れ審査を終えることができました。

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↓プランク付きで荷重試験をした時の穴が模様の様に残ってますww(安全性は試験飛行と荷重試験で確認済みです)
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同時にパイロット、主要メンバーのインタビューが行われました。今年実装のタブレット型計器ディスプレイの受けが予想以上に好評でしたww

 
プラットホームの視察。(スマホで撮ったら何かやけに青くなってしまいました….)

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因みにお隣さんはあの、でんじろう先生監修の斬新なチームでした。

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7月27日(土)タイムトライアル部門フライト当日

5時過ぎに起床し、薄暗い中の機体組立開始。朝また雨に短期間見舞われましたが、今年はフライト順が最後でプラホが近いこともあり雨をやり過ごした後でも十分時間に余裕をもって組み立て終える事ができました。

組立直後、筆者がうかつにも落としてしまった朝食のおにぎり。。。。(この時、ほんの一瞬胸のざわめきみたいなものを感じなかったと言えば嘘になります。)

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最後の組立を無事に完了したところで記念撮影

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そして、遂にタイムトライアル部門スタート!!
前の7チームの内、今年は4チームが無事旋回をクリアしゴールラインまで帰還し、全てのタイムが去年の優勝タイムである2分8秒を上回る(Team Fが1分43秒という新記録を樹立)という驚愕のレース展開の中自分たちのフライト順が回ってきました…..
フライト直前

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スタート!

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おっと!?

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ふう…..(高速化、重量化のせいか、スタート時のエレベータの入力が例年よりかなり必要だった様です)

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スタート直後何故か大きく左に逸れ、必死にコースに戻すものの高度を維持できず….

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ターンポール直前にて………

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以上、今年は無念の記録無しとなってしまいました……本当に無念です………

以下に参考までにフライトログとGPSデータを添付します。

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テストフライト終盤の大クラッシュにて大幅な修復処置が施され、性能、操縦性とも最初とは全くの別物の機体と化してしまっていた中、大幅な高度低下の伴った負荷の高い発進にも無事耐え、クリアし、ターンポール直前まで無事飛行できただけでも大いに喜ぶべきことだったと考えております。

謝辞

今年は「よりタイムトライアル部門に特化した優勝を狙える機体」を目標に、チーム初の片持ち主翼を採用し、過去の機速を大幅に上回る9.5m/sとチーム史上最速の機体の製作に挑みました。

分からぬ点、至らぬ点も多く、例年以上に先輩方、先生方及び多くの他チームの方々に機体の設計製作、テストフライト、チーム運営などに関する様々な助言と支援を頂きました(特にチーム史上最多となってしまったTFに毎回おいで下さった先輩方達には本当に感謝の言葉もございません)。

この場を借りて、F-tecを応援して下さった全ての方達に深く御礼申し上げます。

今年の大会にて結果を残せなかったことは誠に残念であり、申し訳ない気持ちで一杯です。来年は今年の雪辱を晴らし、今後も、歩みを止めずに工夫を凝らし、着実にノウハウの蓄積と進歩を続けて行ければと思います。

今後ともF-tecをよろしくお願いします。
2013年度設計担当より

 

考察と展望(全体活動報告書、設計パートより抜粋)

【今年は全体の活動報告書の編集、掲載が遅れていることから、大会でのフライトの詳細な考察と今後の展望のみ、抜粋して先に公開させていただきます。】
『Ⅱ 鳥人間コンテストでの飛行

大会ではTT部門の8番機で、昨年優勝したドボン会が今年不在なため、ディフェンディングチャンピオン枠、最終発進機としての出場になった。前の7チームの内、今年は4チームが無事旋回をクリアしゴールラインまで帰還し、全てのタイムが去年の優勝タイムである2分8秒を上回る(Team Fが1分43秒という新記録を樹立)という驚愕のレース展開となり、入賞するには去年の優勝タイムを越えねばならないという試合状況での本番だった。
フライト直前、ターンポール周辺ではほぼ無風で若干左からの微風(ターンポールに設置された吹き流しで確認)、プラットフォーム上もほぼ無風でのスタートになった。そのため飛行経路は旋回時風に正対することと、右側の沿岸から離れる方向に旋回するため、去年同様左回りにポールを回ることとした。
スタート直後、機体は大きく急降下し、高度を約1m強まで落としたものの何とか態勢を立て直し、直後に高度を10m程へと復帰させてた。その後200m程安定に飛んだものの、機体が左に大きく流され始め、立て直そうとする内に機体が徐々にピッチングを始め、高度を失い出し、制御しきれずにポール手前で着水した。
以下に大会フライトのlogと飛行経路図を掲載する。』
log,飛行経路図はページ上部参照
『プラットフォームからの発進後ここまで高度を失った原因として、発進後のエレベーターの操舵量が足りなかったことが原因と思われる。去年は軽くエレベーターに触れる程度でほとんど高度損失がなかったことから、今年は発進直後、トリムスイッチで2度エレベーターを入れるのみだったものの、降下中にパイロットの判断で操縦桿を引きフルにエレベーターを入れ直している。もしスイッチのみであれば、そのまま水面に墜落していたと思われる。機体の重量化、高速化、及び飛び出し時の風が去年との差を生じさせたと思われる。
機体が序盤で左に流され始めた原因として、後半でエレベーターを入れる際誤ってラダーも左に一度切っていることが伺える他、風がその区間に置いて右からふいていた、局所的なダウンバーストが存在したなどが考えられるが、はっきりとした原因は不明である。
尚、高度を立て直す直前まで、設計担当の自分が「漕いで漕いで!」と指示を連続でしていたのを、十分立て直したと判定した直後に止め「左に流されている」と指示したため右にラダーを切りパイロットの意識が操舵に行ったせいか、95で保たれていた回転数が一瞬80前後に落ち込んでいる。尾翼の操舵による抵抗増大と回転数低下が重なったことが、その後の高度の損失の引き金になったと思われる。高度を失い始め自分の「上げろ!上げろ!」との指示に操舵でパイロットが答えているのが伺えるが回転数の平均は90程である。ifは禁句ではあるが、ここで、回転数を大幅に、100以上まであげるように具体的に指示し、実行されていた場合、機体が高度と姿勢を立て直した可能性は否定できない。着水後のパイロットに怪我は無かったものの、引き上げられた直後も本人によるとかなり体力が残っていたらしく残念ではある。

大会本番のかなり、負荷の大きかったと思われるプラットフォーム発進にも無事耐えたことから、第14回試験飛行でのクラッシュ後の機体への各種補強、補修は成功したと言える。また、回転数が95を保っている間は安定して飛んでいたように伺えたことから、機体のセッティングもほとんど問題なかったように見える。しかし、本番の機体は、半年間の数多い試験飛行で訓練し、慣れ親しんだ機体とはかなり操縦性が違っていたはずであり、特に回転数の調整によるピッチング操作はパイロットに要求できる状況ではとても無かったと言える。また、そもそもラダーの効きが弱かったため、左右の操縦がエルロンに頼らざるを得なくなり難しかったと思われる上、今年は縦安定の調整にとまどり、意識的な操舵の訓練が不足していたこともこの様な結果に終わった原因と思われる。

Ⅲ たんせい弐拾號の評価と今後の展望

今年のたんせい弐拾號では、設計目標であった9.5m/s以上の速度の達成、人の平均的な走行速度を大幅に超え出す速度でのTF運用法の確立(車輪など)、張線構造を廃止した片持ち翼化、エルロンの効果的な運用、重心位置の設定法の更新、尾翼トリムスイッチの導入など多くを達成したと言える。しかしその一方で2度のクラッシュ、及び縦安定がとれるまでの試験飛行回数の増加、など運用面での多くの失敗をし、大会での成績不振を招いてしまった。これらの原因はこの報告書で先述した通りである。
余談ではあるが、大会3週間前の第14回TFでのクラッシュの後、奇跡的にパイロットは無傷だったものの機体の損害は激しく、真剣に大会出場辞退もチームで検討された。その後の荷重試験で主桁に破損が発見された後もあきらめずに対策を考え実行し、荷重試験、追加試験飛行をクリアし、大会出場にこぎつけたこと自体も大きな一つの達成であり、失ったものと同時に今後に向けて得られたことも大きかったと思われる。

今後の方針としては、今年度の反省すべき数多くの点を見直しつつも、今年度達成したことを確実に引き継いで行くべきである。今後強化するべき事項として、他チームに対抗しうる機体速度の達成、及び各種軽量化、効率化などのハード面の強化は勿論、パイロットの習熟をより意識した試験飛行の効率的な運用法、重心の調整法、設定法、及び事故時の対応法のなどソフト面での強化もより意識する必要がある。
今回の大会で他強豪チームのフライトを見る限り、F-tecと若干水をあけられてしまった感は否めない。しかしその分を取り返し、追い抜ける様に、工夫を凝らし、歩みを止めず着実にノウハウの蓄積と進歩を続けて行きたい。』

第35回鳥人間コンテスト大会報告

12年度設計かねこによる第35回鳥人間コンテストの大会報告です。

鳥コンイブイブ 7.26(木)

(夕方)

トラックに積み込む荷物を何度もチェックし、無事積み込みました。

(夜)

今年は曜日の都合でムーンライトながらが運行してなく、新宿発の高速バスを利用しました。 夕食は最後の晩餐として、寿司・お好み焼き・イタリアンバイキングなど、思い思いに好きな物を食べ気持ちを高めていきました。 試験期間中にも関わらず、例年より多くの一年生が全日程に参加してくれました。嬉しいことです。

鳥コンイブ 7.27(金)

(朝)

DSC02951↑今年もまた、新しいたんせい號の誕生から完成までを見つめてきた勝利の守り神・フォクすけ。

IMG_1563↑デジャヴ。

DSC02955↑諸々の準備を終え、緊張の機体審査へ向け機体を一度組み立てます。

(昼)

DSC02959↑無事合格。ステッカーを貼ります。

(夕方)

IMG_1634↑一度解体し、休憩したり打ち合わせしたりします。

IMG_5748↑夕日の照らすプラットホーム上で、ウサイン・ボルトの決めポーズを真似るパイロットと設計。

決戦の日! 7.28(土)

(早朝)

DSC_1216↑鳥人間の朝は早い。今年はフライト順が前の方であるためさらに早かったです。これが最後の組み立てです。

DSC_1247↑無事組みあがりました。緊張が高まる中記念撮影。

(朝 ~本番フライト~)

DSC02973↑プラットホームへ送り出します。

DSC02974↑新入生達にも重要なミッションがあります。

013↑プラットホーム上から・・・

P7282869↑テイクオフ!

014↑色んな方々から綺麗な機体との感想をいただきました。翼、フレーム、フェアリング、一時期は危なかったもののプロペラ、そして琵琶湖の湖面と空が見事に調和しています。

P7282879↑旋回開始までやや時間がかかったものの、旋回をそつなくこなします。

017↑後半も高度を落とすこと無く・・・

着水!(写真募集中)

結果・・・東京大学F-tec たんせい壱拾九號~HYPERSPACE~2’40”25 のタイムで準優勝!!

DSC_1277↑ボートを降りた設計とパイロット。左端に写るのは、待ち受けるガガ様(応援団)の御御髪。


1↑フライト軌跡です(背景画像は湖面ではありませんが)。旋回開始地点までもう少し真っ直ぐ偏流飛行したかった、というのが個人的に特に悔しい点です。

log↑フライトログです。注目の旋回は、頭上げ状態で入ったのか、機速が低下し高度が上昇しています。  例年多くのチームが旋回中高度を保てず墜落しますが、今年度も余裕を持った旋回を行えたと言えます。設計機速は8.5m/sですが、全体的にはこれに近く、またスパートをかけた終盤には9.0m/sに達してもいます。

謝辞

今年度、我々F-tecは「安定して優勝を狙っていける機体」を目標とした機体を設計し、製作しました(具体的な内容については活動報告書をご覧ください)。

設計段階において、先輩方が残していってくださった多くのデータやツール、また直接の助言は大変大きな力となりました。また、製作や調整の場において、先輩方や先生方には技術面、運営面での手伝い・アドバイス・応援など、数えきれないくらいお世話になりました。

さらに、他チームの鳥人間の方々にも、作業場を見学させて頂いたり、技術的アドバイス(特にカーボン桁の自作ノウハウ)を頂いたりするなど、たいへん多くの力を貸してくださりました。

この場を借りて、深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

来年度も、F-tecはさらに進化した機体を製作し、もう一度琵琶湖の空を駆け抜けます。応援よろしくお願いします。

第34回鳥人間コンテスト

11年度せっけいによる第34回鳥人間コンテストの大会ほーこくです

鳥コンイブイブ 7.28(木)

出発前の最後の晩餐を豚カツ屋で喰う、というベタな験担ぎをした後、
先発隊は東京駅からムーンライトながらで出発~

鳥コンイブ 7.29(金)

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今年も来たぜいやっふーーーーー!つーことで琵琶湖とうちゃーーーーーーーく!

うちは6番機だったので駐機場の位置はほぼ去年と全く一緒でした。ただし、昨年に比べて湖岸が削れて砂浜部分が増えています。テントを建てる場所が狭くなりましたが、組み立て自体は砂浜でやりやすくなっていました。

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しばらく休憩の後、トラックから機体パーツをテントに運び入れ、昼過ぎから機体審査のための組み立て。この時の写真がなくてサーセン。(見つかればそのうち写真追加するかもです)

組み立て中にTVカメラも来てたりして、なんかインタビューで調子乗ったこと言ってた気もしますが、黒歴史は権力によって闇に葬り去られました。

この日は、神のいたずらか、凶夢課の悪意か、2年で必修のテストとかぶる人が多く、いつもより少ないメンバーで強風の中、慣れない足場で組み立てるという状況でしたが、特に大きなトラブルもなく終わることができました。

審査もパイロット付近のパイプに、もう少しクッションを追加するよう指示を受けましたが、問題なく通過。

このあとは、主翼のフィルムのアイロンかけの微調整をしつつ、そこらのちゃんぽん屋で飯を食ったり風呂に行ったりして、明日のための英気をやしなう時間。

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パイロットのインタビューとかもやってましたねー。

ちょうどこの辺で選手ミーティングと安全講習会があります。どこかの設計は、本番はボートなのでプラホに上がれないからといって、選手ミーティングに代表のかわりに出て、プラホに上ってきました。

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フュージョン!

夕方には、後発隊も合流しました。

そういえば、今年は節電のためかプラホのライトアップがありませんでした。

残念(´・ω・`)

決戦の日! 7.30(土)

東の空が僅かに白み始めた頃、薄暗がりの中で、鳥人間達が目を覚ます。そして、夜明けと同時に最後の組み立て開始!

東京大学F-tec8

まず、翼を組み、お立ち台を並べ

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持ち上げて翼胴接合

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そして、完成した機体(カバーがまだついてますが)をバックに記念撮影!
(流木とか曇り空のせいで、この写真に何となく世紀末的な雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?)

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こちらは新兵器。機体を運ぶ時のための通称「御神輿」です。4人でかつぎます。

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御神輿などをつかいながら浜辺を運んで、さらにプラットホームに続く道(通称、花道)に乗せて、上まで運んでいきます。

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順番が来てスタンバイ完了!緊張が高まる時です。

(ついでに、今年はペラが銀ピカなのでプラホの床の色が反射しているあたりにも注目して頂きたい。by ペラ班所属のせっけい)

3!, 2!, 1!, スタート!

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この瞬間は下のボートから見上げていたのですが、本当に時間の流れがゆっくりに感じました。軽くダイブした直後にエレベータで元の高度ぐらいまで引き起こしています。

実はこの時点では、まだポールの右から左に向かう旋回の予定。ポールの右を狙うぐらいで飛ばないと、北風に流されて距離のロスが大きくなると思ったからです。
旋回中に背風になる点については、ドボン会も大丈夫だったし持つだろうという判断。

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しかし、やはり出だしで北風に流されてポールの左側に出ていたので、余り無理をせず右旋回でいくことにその場で変更。横風があるため時々ふらつきますが、ほぼ安定してポールに向かっていきます。

ポールがやや近づいてきた辺りで、パイロットがボートに向かってピースサインを送ってきました。ボートのカメラ以外に写らないのが残念。

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そして、適度な位置でエルロンとラダーを同時に入れて旋回開始!舵は問題なく効いているようです。

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ログを見て頂ければ分かりますが、機首がホテルの方を向いた辺りで一旦舵を戻させて、また切って最後まで回りきる、というような操舵にしました。ロールがつきすぎて内滑りで高度が落ちるのを防ぐことを優先しましたが、もっと攻めた半径で回ることも出来たかもしれません。

旋回終了の推定タイムは1分30秒程度。ドボン会から12秒ぐらい、つくばから7秒ぐらいの遅れと思われます。

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高度は十分。あとはゴールを目指すのみ!旋回終了後にまたパイロットがボートに向かってピースしてきました。元気なのは分かったから高度管理に集中しろよw

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ゴール手前で着水のためにスーッと高度を落としています。

そして・・・ついに

ゴーーーール!

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かーらーの、着水!

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プラホ上でも歓声が上がります。

機体からの脱出後、後ろからレスキューのダイバーが来てるのに、勝手にボートの方に泳いでこようとして、パイロットが溺れそうになりかけたとかいう話は、パイロットの名誉のために無かったことにしましょう。

ゴール後ボート上でインタビューを受けて、ゴールして上がりまくったテンションにまかせて、パイロットと一緒に「一位じゃなきゃダメなんです」とか調子に乗ったことを言っていた気もしますが、黒歴史は闇に葬り去られました

タイムは2分36秒。ゴールから着水までの時間を考えると、去年の標準的なゴールタイムとだいたい同じぐらいでしょうか。ログと軌跡はこんな感じです。旋回はR90ぐらい?

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緑:機速 青:回転数 水色:エレベータ 黄:ラダー ピンクと茶色:エルロン

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そして、水揚げされた機体を回収中に、全チームのフライトが終わり、

準優勝が確定!

余韻 7.31(日)以降

翌日はディスタンス部門観戦と表彰式

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準優勝カップと共にsmile

帰ってきて。

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翼は綺麗に残っている部分も結構ありました。お疲れ様。

謝辞

私は紆余曲折の結果、11年度の設計を担当させてもらうことになったのですが、

大会では、狙い通りしっかり舵も効きましたし、目標以上の素晴らしい結果で今年を締めくくることが出来たことを、心から嬉しく思います。

もともと飛行機にめちゃくちゃ詳しいわけでもないし、航空学科所属でもない自分が設計をして本当に大丈夫なのだろうか?(そのくせエルロンをのせたいとか言っちゃったしw)っていう不安はずっとありました。

コンプレックスを払拭するために、自分なりにがんばって勉強したつもりですが、まだまだ学ばなくてはいけないことだらけですし、空力的にも機構的にも改良の余地ばかりの、とてもベストを尽くしたとかいう、おこがましいことの言えないような機体です。

でも、

とにかくやり切った!

少なくともそう思える機体でした。

震災の影響で一ヶ月以上作業が出来なかったりいろいろありましたが、そう思えるまでに仕上げてくれたチームのみんなには本当に感謝しています。

このチームの一員としてやってこれて、本当に楽しかった!

そして現在のF-tecをつくり、引き継いで下さった先輩方、

F-tecの活動にご協力下さり、時に貴重なアドバイスもしていただいた先生、OB,OGの皆様をはじめ、F-tecを応援して下さったすべての方にこの場を借りて御礼申し上げます。

F-tecはさらなる飛躍を目指していきます。今後ともF-tecをよろしくお願い致します。

Iwataniスペシャル第33回鳥人間コンテスト

第33回鳥人間コンテストに無事出場することができました。
遅くなりましたが、画像を交えた報告を掲載いたします。(written by 10年度設計・胴体班 小澤)

07/22

放課後(←期末テスト後とも言う)から機体及び応急修理用の工具、パーツ類、テントなどの荷物の積み込みを無事終え、先発隊(2,3年、1年の一部)は夜行で琵琶湖に向かいました。

07/23

09:30 くらい

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先発隊が彦根駅に到着。リアルひこにゃんがお出迎えです。ムーンライトながらと在来線を乗り継いだのですが、みんな緊張と興奮で、あまり寝れなかった様子。

10:30くらい

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松原水泳場の機体待機場に到着。トラックが到着するまではしばらく休憩。F-tecはタイムトライアル部門6番機です。

12:00くらい?

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機体が入ったトラックが到着。機体(特にカーボン)が紫外線に当たらないよう、なるべくテントの中に収めました。

13:00くらい~

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機体審査のための組み立てを行ないました。主翼は下部張線まで、外翼までの組み立てです。尾翼と松が当たりそうで一苦労です。機体審査は張線へのテープ貼り直しを条件に一発で無事合格しました。

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同時間帯には、パイロットへの取材も行われました。

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解体後、主翼班は、大会のために張りなおしたフィルムにアイロンをかけ直す作業をはじめます。

16:00くらい

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運営側が大会リハーサルを行っていました。夕方、湖岸はかなりの強風だったのですが、そのなかでも写真の機体(原動機付きですよ!)は安定した飛行を見せていました。

17:00くらい

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パイロットと設計(←本番はボートなので上がれない)がプラットホームの下見に行ってきました。明日はここから沢山の機体が飛び立ちます!プラットホームから見る琵琶湖と夕日はまさに絶景でした。

18:00くらい

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ここ数大会は、日没後にプラットホームはライトアップされます。

20:00くらい~

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このころやっと主翼フィルムのアイロンがけが終了。機体保持を交代でしつつ、近くのかんぽの湯で汗を流し、食事をとります。

その後も仮眠を交代でとりつつパーツを保持。この時間帯に、後発の1年生が到着。体力を消耗していないので、心強い援軍となります。

7/24

02:00くらい~

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今年度最後のミーティングを組立て前に行ないました。後発組に改めて諸注意の確認をし、全体では気づき事項の連絡、組み立てから移動のタイムスケジュール、プラットホームまでの機体の運び方等を再確認しました。

02:15くらい~

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組み立てを開始。数年前から湖岸がえぐれているため、主翼は湖側で、胴体は防風林側で組み立てます。

04:30くらい?

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夜が明けて来ました。組み立て中の機体は湖までこんなに近い!他チームには機体審査時に水が思いっきりかかっているところもありました…。

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松林では次期ペラ班長がハブでペラの固定作業を重々しくしています。ちなみに、今年の塗装テーマは「ピカチュウ」。パイロットのポケモン好きにちなんだものです。

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書類・機体・パイロットの各審査合格のシール。これがないと機体は発進できません。

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ラダーのロゴ。東大のロゴ、工学部のロゴ、作業場所提供場所であり当サークルの由来である航空宇宙工学科のロゴを貼りました。お世話になった工学部の先生方や技術職員の方々等、大学関係の皆様ありがとうございました。

05:00くらい?

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最後の操舵試験・ペラ回転試験。操舵関係に問題有りませんでしたが、回転試験ではカコッカコッと回転するたびに小さく異音が。複数回の試験の後、問題なしの判定が下りました。(原因は後述)

06:00くらい?

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みんなで機体をバックに記念撮影。それぞれ疲れはありますが皆いい顔です。

07:00くらい?

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プラットホームに向け移動開始。移動しながら最外翼と翼端を付けます。移動中にもパイロットへの取材がありました。ゲーマーなのでゲームやってます。ラブプラスじゃないですよ。彼に緊張は無いのか。

08:00くらい?

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ついにプラットホームへの一本道、通称「花道」根元まで無事到着。1年生は応援担当、設計はボート搭乗のため、2,3年生や機体とはここでお別れです。

設計はボートに乗るので、沖の様子や他チームの飛行経路を観察。(←保持をサボっている訳ではない!!)このころ一番機の日大さんが発進し、見事ゴールを決めていました。一気に各チームの緊張とボルテージが上がります。

9:00-09:30くらい?

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辛い辛いスロープでの保持。応援席で待機している方がハラハラしてしまいます。みんながんばれー!

10:00くらい?

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ついにプラットホームまでやってきました。プラットホームでも取材を受けます。そしてゲートオープン。舞台は整った!

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テイクオフ!

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ふわり。

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西に向け発進。最初、ややガタつきましたがパイロットが慣れてきたのか、その後安定。作戦通り、ぐんぐん高度を上げます。

今回の作戦は、北側の飛行禁止区域が西側に比べ、とても近いため、テイクオフ後北側から旋回するというものでした。

作戦通り機首をやや北側へ向け、ターンマークの右をかすめます。ラダーも効いている様子。

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ターンマークを通過したところで旋回開始。しかしターンマーク付近は向かい風が強く方向安定が効きすぎて、ラダーで少しバンクをつけようとしても、上反角ですぐに逆方向に修正されてしまうようで、なかなか旋回できませんでした。

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結局さらに沖に出ざるを得なくなりました。パイロットがかなり強めに舵を切り、プラットホームから1000m付近でようやく旋回しはじめ、まずは90°旋回。高度が徐々に落ちてきています。

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高度を少し上げ、もう90°旋回。機首が向いてきました!設計はこの旋回シーンでご飯3杯は行けます。

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ついに念願のゴール!!タイムは4分18秒35。1100m沖まで行ったわりにはなかなか早い。正直、ゴールするとは現役メンバーのほとんどが思っていませんでした。パイロットには感謝です。

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しかしその後高度を下げることがなかなかできず、飛行禁止区域に侵入し失格…。

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着水地点はパイロットが機体から立って出られるほどの浅瀬でした。お疲れ様でした。

10/10/26追記

flight_log

flight_log

flight_log2

こちらが飛行のログです。(上:Google Earth上でのGPSデータプロット, 真ん中:GPSデータから得た軌跡を飛行距離が簡単にわかるよう加工したもの,下:各種計器、操舵系のログ)
Google Earth用のファイル

総飛行距離:2504m(約1100m沖まで到達。F-tecチーム飛距離記録更新!)

最小旋回半径:約70m

平均機速:8.0~8.2m/s(設計機速7.5m/s、TF時7.0m/sに調整したのにこの数字は未だ謎です…)

でした。

高度計は飛行中動作しませんでした。プロペラ回転数は、ほぼ90台後半程度を維持しています。

ラダー操作に関しては、西側から北側への進路変更、旋回中の大きな操舵がよくわかります。

最後のエレベータ操作はパイロットの疲労がたまったため、頭上げ気味で飛行しようとしたためのものです。

駆動系の異音は、シャフトとスプロケットにネジ1本を貫通させて穴2箇所を通して固定していたのですが、その穴が金属疲労によって広がり、ガタが発生したことにより起こったものでした。

今回の更新で、10年度の更新は基本的に終了となります。皆様のご声援ありがとうございました。F-tecの次回作にご期待ください。

第31回鳥人間コンテスト

2007年7月28・29日に琵琶湖にて行われた鳥人間コンテストのレポートです

7月27日

新たなる作業場@工学部ものづくり工房にて最後のMTGを行い、いよいよ琵琶湖へ出発!

7月28日

琵琶湖に到着!!

機体の運び込みをして、安全審査を受けます

夕方ごろに安全審査で無事OKがもらえました!

深夜からの組み立てに向けて暫くは交代に休憩をとったりします

そして深夜2時ごろから機体の組み立て開始!

最後のMTGの後に機体を順番に組み立てていきます


着実に組みあがり、同時に刻一刻とフライトへの時間が近付いてきます

完成!!もう辺りは白んでます

これからプラットホームまで機体を運びます

そしていよいよフライト!!


今回は残念ながら満足する結果を出す事が出来ませんでした

今回の結果ををばねに08年度はチーム記録の更新を目指します!

第30回鳥人間コンテスト

7月22,23日に第30回鳥人間コンテスト選手権大会が行われました。

今年は記念競技として飛行時間を競うタイムトライアル部門が設けられました。

F-tecは例年出場していた距離を競うディスタンス部門に出場し15チーム中12番目のフライトでした。

結果は720mのフライトでディスタンス部門3位でした。1位,2位との差が激しいですが…。

若干のダイブで離陸。風にあおられつつも左右にラダーを切りながら高度2~3mを安定して飛行していました。

2分半ほど飛行したところでオンボードカメラの固定が外れてしまうというトラブルが発生しました。カメラがパイロットの足に絡み、思うように漕げなくなると同時に操縦のほうも乱れてしまい着水となりました。

着水時はパイロットの体力にもまだまだ余裕があり、風もだいぶ落ち着いている様子だったということで、もしカメラが外れなければもっと飛行できたのではないかと思えてしまい残念です。もちろん勝負事に「もしも」は禁句ですが・・・。

ただ、3月に作業場を失った状態から機体を作り上げ、試験飛行を行い、大会でフライトを行うところまで来ることができました。ここまで挽回できたのは、ひとえにたくさんの支援をしてくださった関係者の皆様、OB/OGの方々のお陰と痛感しています。

活動するにあたりバックアップをしてくださった皆様、大会会場で作業を手伝ってくださった先輩方、本当にありがとうございました。

今年の経験を糧に、来年以降さらに飛躍していきたいと思います。

TV番組は9月22日(金)19時から日本テレビ系列で放送予定です。


アルバム

7月21日(フライト前日)


琵琶湖は遠いです。車班も電車班もぐったり。


機体運び込み。


明日には晴れてくれ…。


意気込むパイロット。水かさの増した琵琶湖。浜がない。

7月22日(フライト当日)

組み立て作業開始。気合入れていきましょう。


今年のフェアリング。例年になくいろいろ貼ってあります。


プラットホームをバックに組み立て。オンボードカメラのチェック。


翼胴結合。翼端フェアリング。


飛行張線取り付け。湖岸の水没具合から判断して例年と逆(機首が陸地向き)を向けて運搬する。

パイロットインタビュー中

フライト



とりっぱさんにGPSをお貸ししていただきました。飛行ルートが[こちら]
で見れます。

計測データ


エレベータは機首上げが+、ラダーは左に切ると+です。エレベーターは+2度を0度としています。

高度はフェアリングの下面からの値です。775secにテイクオフ。790secまでの値は超音波が水面以外のものに反射されているようです。

回転数の値が乱れていますがほぼ90RPMを維持していたことが読み取れます。

帰ってきて

トロフィー。

第29回鳥人間コンテスト

7月16,17日に琵琶湖岸松原水泳場にて第29回鳥人間コンテストが行われました。

F-tecは17日の人力プロペラ機部門18番目のフライトとなりました。

結果は1980.06mで6位でした!!チーム記録も更新しました!!

TV番組は9月19日(月)21時から日本テレビ系列で放送予定です。

鳥人間コンテスト番組ホームページは[こちら]。


アルバム

7月16日(フライト前日)

機体設計の合格ステッカーが貼られました。

安全審査の合格ステッカーが貼られました。

交代で機体の見張りをしながら仮眠をとり、次の日に備えます。


7月17日(フライト当日)

機体組み立て中。

プラットホームまで機体を運んでいきます。

そして、いざフライト!!


フライトの写真はウインドミルクラブWebページの掲示板で滋賀県さまより提供していただきました。

約5分間のフライトでした。

フライトの動画はOBの山上さんより提供していただきました。


計測データ

注:高度0は超音波が届かず測定不能だったこと、高度0.8は距離が近すぎて測定不能だったことを表します。


琵琶湖の風景


帰ってきて

おつかれさま

第28回鳥人間コンテスト

8月1日に第28回鳥人間コンテスト、プロペラ機部門が行われましたが、台風10号による強風の影響で、F-tecの機体はプラットホーム上に上ったものの、1時間以上風がおさまるのを待ち、天気の回復の見込みがつかないことから、プラットホーム上から機体を下ろして、風が弱くなることを待ちましたが、午後4時の段階で風が強く、飛ばせる状況でないことからプロペラ機部門は中止となりました。

第27回鳥人間コンテスト

!第27回鳥人間コンテスト

琵琶湖に着いて一日目、安全審査のために、機体を一時組み立てる。


プロペラを取り付けているところ。


暑い日差しの中、胴体のカーボンパイプが痛まないようにアルミホイルが巻いてある。


1日目夜、最終ミーティングの様子。


運び出されたコクピット。いよいよ本番にむけ組み立て開始だ。


翼を接合しているところ。


夜露に濡れないようにカバーがかぶせてある。


翼をコクピットの上に乗せたところ。


コクピット内部。計測器が見える。


コクピットの外の様子。


お世話になった人々。本当にありがとうございました。


夜が明けてきて、ここで翼カバーを外す。


機体全体が組みあがった。ここでしばらく待機。


いよいよプラットホームにむけて、運びはじめる。


海岸線を慎重に運んでゆく。


プラットホームへのスロープ。


前のチームが長く飛んでいるため、なかなか飛ばせずにこの体勢で待ち続けた。

そしていよいよ大空へ!!!

機体左方向に大きくバランスを崩し、あえなく着水したのがわかります。

結果は116メートルの飛行でプロペラ機部門9位。

琵琶湖から帰ってきてボロボロになった翼。お疲れ様。

琵琶湖での計測結果

!2002年度 対気速度・回転数の記録

☆以上のデータは、フライト時に主翼にとりつけたプロペラ式の対気速度計、および駆動ギアにとりつけたフォトインタラプタを使用した回転数計によりEEPROMに記録したものを、グラフ化したものです。

機速データについて、よみうりTVが三角測量で測定した飛距離が310m、このデータに基づき積分計算した対気速度による飛距離が298.9mでした。対気速度による計測値での積分ですが、ほぼ無風状態でのフライトであったことを考えると、ほぼ妥当な値であったとの評価ができると思われます。また回転数計については、ペダルに取り付けたギアの歯数を基に計算した値であるので、原理的に妥当な値であると思われます。