リアスパマウント破壊試験

5/23に胴体桁-リアスパ間接合部(リアスパマウント)の破壊試験を行い、リアスパマウントに必要な最低限の強度の確認を行いました。

使用したパーツは事故で破損したものとほぼ同じ構造の物の接着部をCFクロスで更に補強の施されたもので、最終的に以降の機体で採用したものはこれに更に進行方向に対して垂直方向のCFRP製の構造材を追加し、クロスの接着面積を広くとったものです。

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写真の様に固定し、垂直方向にポリタンクで荷重をかけ、今回の事故でリアスパマウントにかかったのと同じ方向の荷重を掛けた結果、25kgで「おにぎり」という名称の迎角調整用の板状のパーツがマウントの根元より先に曲がって変形しました。
尚、マウントの根元の接着部に破損は見受けられず、ここより先におにぎりが破損したことから、クロスを巻くだけでも前回の様な接着部の剥離は防げることは確認できました。
その後のフライトではカーボンと木材で出来た「おにぎり」をアルミ製に交換し、純粋な剛性向上を測る上、万が一おにぎりが破損してもカーボンの様に一気に破断するのではなく弾性変形にとどめ、胴体桁とリアスパとの接合が外れる様な事態を防ぎます。

今後、機を見て、事故時と同じ構造のリアスパマウントのテストピースも制作し同様の破壊試験を行いデータを集める予定です。