2014年度第2回試験飛行報告

到着後明け方にかけてやや強い風が吹いておりましたが、日の出のころには無風~微風に変わり、かなりよい条件でした。

滑空場に到着後休憩を取り、組み立て前に荷物を整理していたところパイロット用具を作業場に忘れていたことに気がつきました。また、尾翼と尾翼基盤をつなぐケーブルも忘れており、その場で作成しました。 対応を協議した結果、作業場に取りに戻ってもフライト時間を確保できると判断し、OBさんに車を出していただいて戻ることとしました。

現役の無理なお願いを聞いていただいたOBさんに重ねて御礼申し上げます。

今後このようなことの起きないよう以下の対策を講じていきます 1、 積み込みチェックリストの作成(全体チェックリストとは別) 2、 積み込みチェック担当者の指名 3、 車で移動する者のうち、忘れ物をチェックする担当者の指名 人数が増えたこともあり、チェック作業が他人任せの状態となり、今まで慣習的にやっていたことがおろそかになっていたと考えられます。 これを踏まえ、チェック作業担当だけでなく、チーム一同気持ちを切り替えて今後の試験を行ってきます。


本郷に取りに行っている間に機体を組み立て、駆動・操舵試験を行うこととし、1:45に組み立てを始めました。

組み立てはスムーズに進み、約1時間で組み立てを完了しました。

操舵試験においてラダーの切れ角が不足していため、プログラムをその場で修正しました。

駆動試験ではビンディングシューズがなかったため、靴を結束バンドで固定し、行いました。 70回転10秒まで上げましたが、異常はなく、無事に終了しました。

5:25に作業場に戻った車が到着した後、駆動試験を行いました。 90回転まで上げる途中でパイロットが無意識にラダーに入力を入れてしまうことがありました。回転数が上がりきった時にはそういった現象は見られず、そのまま試験飛行を行う判断をしました。

機体の滑走状態を確認した後、ジャンプ試験を行い重心位置の調整を行うことを目標に試験飛行を行いました。


以下各フライトの簡単な説明です。

今回の試験飛行動画のアップロードが遅れております。 アップロードの後リンクを貼ります。

遅れてしまい申し訳ありません。

youtubeに第2回TF動画を上げました。お待たせいたしました。

第2回TF動画

1本目:走行試験 前回のTFにおいて右にそれる傾向があったため、操舵しながら滑走させたところ、左にそれたのでストップをかけました。停止時の揺れでフェアリングのドアが取れたため、テープで閉じることとしました。

2本目:走行試験 若干右寄りになるもほとんど真っ直ぐ滑走でき、ジャンプ試験に移っても問題ないと判断しました。

3本目:ジャンプ試験 スタート時から右にそれていったため、ストップをかけました。

4本目:ジャンプ試験 機体を白線の左側に動かして行いました。プッシャーの手が離れた後少しずつ右にそれてしまい、グランドクルーが追いつけず草地に入って停止しました。機体の損傷はありませんでした。 回転数は100、最大機速は8.3m/sでした。

5本目:ジャンプ試験 風向きが南からに変化したため、機体を移動し南向きに飛ばしました。風は南南西から1.2m/sでした。 プッシャーから離れた後左にそれたため、ラダーとエルロンで機体の向きを制御しながら滑走しました。左にエルロンを切った際、左エルロンのリンクが脱臼し動かなくなりました。この影響でサーボ周りのリブが一部破損しました。 リンクの修復をした後操舵試験を行い、エルロンの動作に問題ないことを確認したため、試験を続行することとしました。 また、操縦桿につけてあるジョイスティックが取れたので付け直しました。 足元回転数は110rpm、最大機速は10.6m/sでした。

6本目:ジャンプ試験 OBさんからのアドバイスでもう少しプッシャーがもう少し強く押すようにしました。左にそれていったため、操舵で修正しながら滑走させました。 途中、迫ってくる機体を避けきれずグランドクルーが転倒してしまいました。左に大きくそれた機体を見て焦って滑走路内に入ってしまったのが原因です。 回転数は106rpm、最大機速は10.2m/sでした。

7本目:ジャンプ試験 真っ直ぐ滑走したならインパルスを入れることとし、6本目と同様の条件で行いました。 左にロールでそれたため、エルロンで制御しながら滑走しました。 回転数は99rpm、最大機速は8.1m/sでした。 途中グランドクルーが振り切られ、設計が自転車を放棄し走りだしました。一歩間違えれば危険なことであり、深く反省しております。

設計機速が昨年度より速くなったため、グランドクルーが追いつけなくなる事態が多発しました。今後、グランドクルーは機体が来る前から助走するようにし、翼保持人員の変更を行い、足の速い人がグランドクルーに入るようにします。

安全のためにみなが共有すべき基本事項の確認がなっていないことを痛感しました。 こういった一連の不手際の背景にはTFへの意識が低いことが挙げられます。 多くの方のご好意により試験飛行が実現できていること再確認し、各人が意味を持ってTFに望めるようチーム一同意識を高めてまいります。

多くの方のご協力に、この場を借りて御礼申し上げます。

以下、ログを掲載します。

1本目

2_1

2本目

2_2

3本目

2_3

4本目

2_4

5本目

2_5

6本目

2_6

7本目


2_7