今回はTeam’F’さんと合同の試験飛行となり、F-tecは主にジャンプ試験を行うことを考えていたため、北側の200mを使わせていただきました。
機体の組み立ては前回の結果を踏まえて、今回は1:30に開始しました。今回は組み立て時から快晴で、月明かりの下とても作業しやすい環境でしたが、西から3m/sほどの風が始終吹いていました。
組み立ては3:00に終了し、15分ほどで操舵試験と駆動試験を終わらせ、余裕を持って待機していましたが、西からの風(滑走路垂直方向)が収まらなかったため、空が明るくなり始めてからも4:40頃まで待機していました。
- 1本目: 走行試験
3m/sほどの西風があったため、ジャンプ試験の前に一度走行試験を行うことにしました。
回転数を60rpmほどにし、スタメンの習熟のために浮かない程度の機速で走行させようとしましたが、強い西風に煽られて左にロールし、翼が接地して停止しました。
翼が地面にこすった際異音がしたため、翼を点検しつつ風を待ちました。
- 2本目: 走行試験
5:00頃になり、風が少し弱まってきたことと、翼に異常がなさそうだったことから2本目の走行試験を行いました。このとき南西の風、機体は右に曲がっていきストップをかけました。
この様子からまだ風が強いと判断し、そのまま風待ちをしました。
- 3本目:ジャンプ試験
6:00になり、風が北西の微風になったため、機体を北向きに回してジャンプ試験を行いました。
スタメンが機体を離す頃に右ロールがついていて、そのまま左に曲がっていきました。
- 4本目:
3本目と同条件で行いました。3本目ほど大きくは姿勢を崩しませんでしたが、これも右ロール後左に曲がっていく同様の傾向を示しました。
- 5本目:
同条件で行いました。今回は右ロール後に右に曲がっていき、滑走路中央の白線を越える際の衝撃でプロペラチップが取れましたが、木工用ボンドとテープで応急処置を行いました。
3~5本目の様子から、パイロットの判断でエレベータトリムを+1degにしました。
- 6本目:
3本目から風の様子はほとんど変わらず、このときは西からの微風でした。今回は機体はロールはせず、まっすぐ走っていきました。回転数が110rpmまで達したものの、機速は8.0m/sにとどまり、機体が浮く様子は見られませんでした。
5本目終了時に応急処置を行ったプロペラチップが再度外れたため、テープでもう一度強く固定しなおしました。
- 7本目:
6本目と同じ条件で行い、今回はほぼ無風でした。機速は6本目と同様8.0m/s以上にあがらず、徐々に右ロール、右曲がりしていきました。最終的に草地のほうへ機体が行ったため、パイロットの判断でラダーを操作し、強く効くことがか確認できました。
- 8本目:
南東からの微風に変わっていたため、滑走路の北端から南へ向けてジャンプ試験を行いました。スタメンの押し方の問題か、押している間から機体は右へロールを始め左に曲がっていきました。回転数は110rpmを出しましたが、機速は7.0m/sどまりでした。
- 9本目:
8本目がスタメンのミスのようだったので、8本目と同条件で行いました。しかし今回も機体を離した時点で右にロールがついていて、左へ曲がっていきました。
8本目、9本目ではTeam’F’さんのS字飛行を待たせている状態だったため、9本目が終わった時点で撤収を決めました。(このとき6:50過ぎでした)
撤収自体は特に問題なく終わり、7:50には滑走路を出ました。
今回のTFではスタメンが不慣れだったことが原因で、機体を押しているときの姿勢が安定しなかった一方、うまく押せていたとき(6本目、7本目)でも機速が設計値に達しず、浮上させて挙動を見るにはいたりませんでした。
風に恵まれなかったこともありますが、もう少しパイロットが自力で機速を上げて浮上させることができるよう、
次回はプロペラピッチを1deg上げて、他は今回と同じ設定から行います。
動画はhttp://www.youtube.com/playlist?list=PL707280CB398EC8D7よりご覧ください。