2002年度中間報告

!2002年度中間報告

主翼班

後縁部製作について


* 材料 0.3mm プラ板
* 重さ 同じ長さのバルサ材とほぼ同じ。
* 翼との接着 髪の毛+瞬間接着剤
* プラ板はできるだけ大きいものを使う予定。

プラ板曲げについて


* 熱線を使って曲げる。
* 木に三角型の溝を彫ってプラ板を置き、上から熱線で押さえる。
* 木はバルサ、溝は彫刻刀で作成。
* 現在、間隔の狭いもの(3~5mm)で検討中。

プロペラ班中間報告

1.現在の作業内容

 目下、1号ぺラの設計作業と試作ぺラの製作を行っています。設計作業は、専用ソフトウェアを用いた空力設計はほぼ終了し、現在構造のたわみの設計に入っています。プロペラの教科書片手に指導してもらいながらの作業で、予定よりはかなり遅れていますが、なんとか進めています。

 1号ぺラの仕様は、半径;1.5m、内径;0.2m、ブレード数;2、回転数;2rps、リブ数;15、翼型;DAE51、取り付け角;1°(機速;7.25m/s、必要推力;34.67N)です。

 構造は、昨年までと同様、スキーストックの桁に朴の木のリブ、バルサの前縁・後縁、同じくバルサの外皮、熱収縮テープで覆う、というものです。

2.予定とのずれ

 当初の目標は、年内に1号ぺラを完成させることでしたが、年内は厳しくなっています。現在設計作業は、スキーストックの選定・加重試験、桁の根元部分のパイプの選定・スキーストックとの接合をある程度同時に進めないと、値を決められない部分があるため、とにかくスキーストックの購入から始めなければなりません。来週には購入することになると思います。よって、修正した予定としては、1月中に1号ぺラの完成を目指すことにします。4月に試験飛行を始めるころには、2号までの完成を予定します。

3.今後の予定

 2、でも述べましたが、とにかくスキーストックの購入をし、設計作業と平行しながら、加重試験も行っていきたいと思います。年内に、根元部分のパイプを接合して桁を完成させたいです。

 そこで得られた結果をもとに、2号ぺラで桁にカーボンを使うか検討し、場合によってはその時点で発注することになると思います。2号以降は、仕様が全く同じか、あったとしてもわずかに変更する程度なので、設計作業はスムーズに進むと思われます。

 また、カフスと呼ばれるカバーを根元部分に取り付けると、フェアリング付近に空気を効果的に送ることができるので、利益があると確認された場合は取り付けることも考えますが、それは当分先のことになります。

操舵班

エレクトロニクス班

 まず計画の概要について先に述べておく。計測器の開発は、もともと昨年度から大きく変更はなく、計画自体はそれほど大掛かりなものではない。プログラム等は使える部分をそのまま更新して使う程度に収めるというのが現在の方針である。とは言え、昨年度は実験すらできなかった超音波測距計による高度計についてはいくつかの実験が必要であり、またシステム全体の拡張性を考慮して通信システムを標準規格に準じて構成するという設計案もまだ捨ててはいない。

 そのような中で、中間報告を行うことにする。

作業の進み具合

 作業としては、9,10,11月は主に理論的な部分を固めることから始まるので、これといってハードウェアを製作するということはなかった。とは言え、高度計については回路がやや複雑で、まだ完全に理解しているというには程遠いというのが本音である。

計測分野において、各種センサーのハードウェア、同コントロールおよび測定用の電子回路を製作することになっている。現在3つのことを進めている。一つは高度計の動作および測定実験用回路を作ること。そしてプロペラ回転数計の測定用センサー実験装置の製作。さらに機速計の4号機を製作している。これらについては同時進行で進めないと、あとで大変なことになるのでということである。最低必要作業量はそれほどないのだが、回路やプログラムのデバッグを考慮すると、今後かなり多量の作業量が見込まれる。年内には高度計の回路を作り終え、テストに入りたいと考えている。

反省点

 自動車免許や多数のレポートのため、10月はなかなか作業場に出られなかったせいもあり、作業が思うように進まなかった。現在は週2日から3日出席する予定なので、集中力しだいではかなり進めることが期待される。作業の進行度としては、完成までの約10パーセントが終了したと考えられる。冬休みおよび春休みで作業を完了させ、試験飛行が始まる前に最終調整に入るためにも、もう少し頑張らないといけないと思っている。目標は、試験飛行が始まった段階で、すべてのシステムが完成していることである。