05第1回試験飛行(2005/5/21)

!第1回試験飛行@富士川

5/21早朝に第1回試験飛行を行いました。
場所は2年ぶりの富士川滑空場です。
「たんせい壱拾弐號」の初飛行が目標です。

1時過ぎに富士川に到着し、1:30ごろから積降・組立を開始しました。
試験走行のときと同じく組立は比較的スムーズに進み4:00ごろには機体が完成しました。

夜明けとパイロットのウォームアップを待って5:00ごろから試験飛行を開始しました。天気は晴れ、風は2-3m/sの滑走路にほぼ平行な風。風が少し強めですが、かなり良い条件です。

写真はOBの山上さんに提供していただきました。

1本目

安全な地上滑走ができることの確認を目的に滑走させましたが、3.0m/sと強めの向かい風だったため、初飛行を達成してしまいました。左右のバランスや安定性は良好でまっすぐ飛びました。しかし、浮上直後に急上昇と機首上げとなってしまったので、主翼位置が重心に対して前よりにあるとわかり、主翼位置を15mm後方へ移動することにしました。

tf1-1.xls)(機速・クランクひずみ・z軸加速度)

サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)



2本目

主翼位置変更の効果を確認するために浮上させることが目的でしたが、スピードに乗れずに右にそれてしまい、飛行せずに滑走を中止しました。風が1.5m/sまで穏やかになっていたことも飛行を困難にしました。

tf1-2.xls(機速・クランクひずみ・z軸加速度)

サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)



3本目

2本目のやり直しとして、主翼位置変更の効果を確認するのが目的でした。今回は浮上に成功し、高度1mほどで10m程度飛行しました。浮上時の姿勢も水平で主翼位置は適正であるとわかりました。

tf1-3.xls(機速・クランクひずみ・z軸加速度)

サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)



4本目

飛行距離を伸ばして、定常飛行中の安定性・姿勢を調べていくことを目的にしました。高度1mくらいで30m程度飛行し、機首下げで飛行している可能性があると判明したので、以降は飛行中の姿勢の確認と主翼取付角の設定をテーマに試験飛行を続けることとしました。

上から次の映像を撮ってしまい、動画はありません。

tf1-4.xls(機速・クランクひずみ・z軸加速度)

サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)



5本目

飛行中の姿勢の確認が目的です。40m(高度1mくらい)ほどの飛行に成功し、姿勢は機首下げから水平へと変わっていくという状況でした。

tf1-5.xls(機速・クランクひずみ)

サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)


6本目

5本目に引き続き飛行中の姿勢の確認を目的にしました。再び、40m(高度1mくらい)ほどの飛行を行い、機首下げの姿勢で飛んでいることが確認されました。このため、主翼取付角を1度小さくした4度に変更しました。

tf1-6.xls(機速・クランクひずみ)


サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)

7本目

主翼取付角の変更の効果を確認することを目的に行いました。一旦の接地を挟んで、80m(高度約1m)程度と20mほどの飛行に成功しました。飛行中の姿勢は水平で取付角の設定も良いものとわかりました。ここで時間切れとなり、解体・撤収の後、第1回試験飛行は終了しました。

tf1-7.xls(機速・クランクひずみ)

サーバーの容量が不足気味なので画像に変更しました。(05/12/18)


まとめ

*初飛行を達成(飛ばすことが可能な機体であることがわかった)
*縦方向の基礎的な設定ができた(安定性・飛行姿勢)
*横方向の安定性・バランスは良好であると確認できた

次回以降の課題

*大会に近い条件での長距離定常飛行
**高度が高くなると、地面効果の影響が変わる可能性がある
**フェアリングによって横方向の安定性が変わると思われる