08試験飛行報告

11月2日

やっと更新する時間がとれたので、先日の試験飛行の報告をば。

11/2に富士川にて「たんせい拾伍號」の第二回かつ最後の試験飛行に行ってきました。

今回のTFでは、前回のTFで縦方向は一応安定させて飛行することができたので、多少先を急ぎすぎだとは感じつつ、季節的に最後のTFであるという制約から、来年度の設計面での尾翼の応答性について確認することを目的としました。

なお、当日の気象条件は晴れ、風は北から南へ3~4m程度でした。

フライト内容は以下の通りです。

1本目:

前回の最終フライトが再現可能なものであるかどうかの確認として、50m程の飛行を予定していましたが、平行に離陸したものの、その後機体が少し機首上げになり、その後高度が下がり着地してしまいました。

これを受けて、エレベーターが少し機首上げ方向に切れている可能性と、主翼位置が前方にある可能性が疑われましたが、主翼位置に関しては前回のフライトにおいて安定飛行ができたことから、主翼位置は適正であると信じこみ、エレベータのトリムを調整し、再度同様のフライトを行うことにしました。

2本目:

1本目同様、機種が上がってしまい半ば失速状態に入り、ハードランディングとなってしまい、この着地でプロペラの先端が地面に擦ってしまい、プロペラの先端が破損しました。

これを受け、まずプロペラ本体に問題がない事を確認するため回転試験を行い、主翼位置がずれている事が明らかになったので、主翼位置を後方へ移動させました。

3本目:

機体の上下動はあったものの、それなりに安定をした飛行に入れました。

ところがこの後、機体は左へ流れ、そのまま芝生へと前輪から着地してしまいました。

そしてこの飛行の後、ラダーの動作が逆転してしまっているという、重大なミスが発覚。なので、機体を修正しようとして、逆方向に動いてしまったようです。

このクラッシュで再度プロペラが地面に接触し、プロペラが折れてしまいました。なお、幸いにも、部員の誰にもケガはありませんでした。

ここまで飛行を行ったところで、撤収時間的にも機体的にもこれ以上の飛行は不可能となったので、撤収をおこないました。

前述の初歩的な確認ミスはもちろんのこと、運営面から実際の飛行まで色々と反省点の多い試験飛行となりましたが、その分良い勉強となる試験飛行を行う事ができました。

やはり決定的に自分たちにはTFの経験値が不足しているなぁと実感したTFでしたが、この反省を活かし、時間があいても来年度からの機体に着実につなげていけるようにしたいと思います。


末筆になりますが、先輩方や先生方をはじめ、応援してくださったすべての関係者の方々にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

たんせい拾伍號のフライトはこれで最後となりますが、来年度も部員一同精一杯頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

追伸:近々フライト動画をアップしようと思うのですが・・・うちのVAIO君がツンデレでエンコードしてくれない・・・

しばしお待ちください。(ってかどこにあげよう?youtube?ニコニコ?)

9月21日

報告が遅くなりましたが、去る9月21日早朝に富士川にて2008年度機体「たんせい拾伍號」の初TFを行ってきました。

(某掲示板のかた、空気過ぎてすいません。HPに報告無くてすいません、操舵班ブログは知られてないようで悲しいような気持ちがしつつホっとしました。)
目的は走行試験、並びにジャンプ飛行による主翼位置調整です。

組み立ては1:00頃から始めたのですが、途中雨に見舞われてしまいました・・・(うちらの代は雨運が良いようでw)

途中、些細なミスも重なり、結果的に組み立てが終わったのはすっかり夜が明けてからに・・・。

早速重心測定を行うと・・・事前の予想より重心位置が約30ミリも後ろでした。

ちょっと冷や汗を垂らしながらOBさんに相談。その相談を元に主翼位置を調整。

さて、いよいよ滑走試験に入ることに。

「3、2、1、スタート!!」

ふわっ!

いきなり浮いてしまいました。

ただ、浮く予定ではなかったためにグランドクルーはテールパイプを持ち続けたために機体はピッチ上げに。

そのためハードランディングしてしまいました。

結果的に浮上できることは確認されたので、そのままジャンプ飛行へ移行。

しかし、ジャンプ飛行一回目は瞬間的な数cm程度の浮上に終わってしまいました。

第二回ジャンプ飛行では40cm程度の高度で数秒間定常に近い形での飛行に入れました。その時の映像がこちら

いきなり主翼位置があってしまいました。経験のあるOBさんの凄さを実感したところで時間となってしまい、TFは終了。

この後組み立て試験でもだいぶ手間どってしまいました。

大切な時間を無駄にしないためにも次回からはより組み立て・撤退をすばやく行えるようにしていきたいと思います。

こちらが今回の計測データです。

高度計はうまく動作しなかったようなのですが、回転数計・機速計はうまく動作したようです。しかし、やはり思っていたとおり機速が予定よりもかなり遅い・・・

次回TFで迎角調整をするためにも予定とのずれの原因を探っていきたいと思います。

最後になりますが、協力いただいたOB・OGの方をはじめ、すべてのご協力戴いた方々に御礼申し上げます。

追伸:TFの映像を撮影してくださったOBの方々、映像がほしいので、もしよろしければ連絡していただければと思います。よろしくお願いいたします。